【作り方】
1:押し型に長めにラップを敷き、ご飯を1cm厚さに詰める。ラップをかぶせて型の蓋で押し固める。重しをのせて5分ほどおくと、より密着して崩れにくくなる。型の代わりにバット2枚で挟んでもかまわない。
2:じゃがいもの天地を薄く切り落とし、皮をむいてから厚さ1.5cmの輪切りにする。天地を切ると、皮をむく時に持ちやすくなる。水洗いせず、切り口のでんぷん質を利用して密着させる。
3:1のご飯のラップをはずし、じゃがいもの直径に合わせて四角形に切る。
4:じゃがいも2枚でご飯を挟み、ラップで包む。はみ出ているご飯を押し込んで周りを丸く整え、上下から強く押して密着させる。ラップで包んで形を整えると、すべらずに楽にできる。
5:揚げ油を火にかけ、180℃に温める。下ごしらえしたじゃがいもに、薄力粉をまぶしたのち、トントンとはたいてからころもにくぐらせる。
6:180℃に温めた揚げ油に入れる。箸だけでは持ちにくいので、手を添えて油へ。厚みがあるので上半分が油の上に出る。
7:10秒ほどですぐに裏に返す。早めに返すのは、油の上に出ているころもが下に垂れるのを防ぐため。いもがフライパンの底について焦げやすくなるのを防ぐという理由もある。
8:両面のころもが固まったら、1分ほどの間隔で返しながらじっくりと、8分を目安に揚げる。フライパンを少し傾けて油に深さを出し、じゃがいもが浮けば揚げ上がり。ご家庭では柔らかさを確認するために細串を刺してもよい。
9:油から取り出し、ペーパータオルで包んで3~5分、余熱で火を入れる。食べる直前に縦半分に切り、ご飯に醤油をひと垂らしする。
「天ぷらが上手に揚げられない」という悩みに答えるレシピ本。教えるのは、銀座の名店「てんぷら近藤」主人。使うのは、ご家庭のフライパン。使う揚げ油は、高さ3cm分。これで、絶品の天ぷらが作れます。この本では、野菜や魚介、かき揚げ36種類の天ぷらの作り方を、”動画のように”細かくプロセス写真で追って解説するので、どなたにも分かりやすく、作りやすさバツグン! 天丼や天茶など、天ぷらを使ったアレンジメニューもご紹介します。
近藤文夫(著)
定価:本体1,600円+税
撮影/日置武晴