山下泰裕さんは人生でも金メダリストです
1984年ロサンゼルスオリンピックで金メダルを獲った柔道の山下泰裕さん(現・日本オリンピック委員会会長)に日本中が感動。写真/山田真市/アフロ気迫のこもった山下さんの姿に大きく心を動かされた個人的に一番印象深いのは、柔道の山下泰裕さんが1984年ロサンゼルスオリンピックで獲得した金メダルです。2回戦で右足を負傷され、決勝戦では足をひきずりながら畳に上がり、エジプトのラシュワン選手を破って優勝!
高校生だった僕は、金メダルを獲られたこと以上に、気迫のこもった山下さんの姿に大きく心を動かされました。日本人の魂とでもいうべきものを感じたのです。
過去の栄光はご自分のなかにしまってあって、心は常に「今とこれから」山下さんは過去の話をするのは好きじゃないと公言されていて、金メダルのことも、国民栄誉賞を受賞されたことも、ご自分からは話題にされません。
僕が対談させていただいたときも、質問すれば答えてくださるのですが、自慢するようなことは一切おっしゃらない。
過去の栄光はご自分のなかにしまってあって、心は常に「今とこれから」に向いているようでした。山下さんが力強くおっしゃった「自分らしく、請け負った役割を果たしていきたい」という言葉が心に残っています。
現在は日本オリンピック委員会(JOC)会長として活動されている山下さん現在は日本オリンピック委員会(JOC)会長として、国民のため、日本スポーツ界のため、代表選手のため、日夜活動されている山下さん。
何があっても動じない方なので、もし今僕が選手だったら、とても心強いでしょう。
山下さんはまた、誰に対してもノーバリアで親しみやすく、威圧感を与えないところも魅力で、僕から見ると、まさしく“人生の金メダリスト”です!
『家庭画報』2020年2月号「東京2020への道」連載では、山下さんから熱い思いを伺いました。詳細はこちら>>