Tips4
洋のテーブルウェアとセッティングの発想を取り入れて
「私の師であるクニエダヤスエさんはかつて、『洋食器は重ねる文化。それに対して和食器は横に並べる文化』なのだと、話していました。和を感じさせつつ、洋の華やかさをもたせるためには、洋のテーブルウェアを取り入れると同時に、重ねて高さを出すというのがポイントなんです。フラットになりすぎる場合には、ナプキンのたたみ方などを工夫するとよいでしょう」と多美保さんは、アクリルマットの上に白木の折敷を重ね、その上にエンボスの控えめな柄が和のコーディネートにも似合う「ウェッジウッド」のプチトレイとジャパニーズ ティーカップを重ねてセッティング。カトラリーは直線的でモダンなフォルムの銀器を合わせました。
京都のアンティーク店「ギャルリー田澤」で見つけたアクリルマットの下には、1〜2枚のシダの葉を敷いた。
横瀬多美保/Tamiho Yokose
インテリアスタイリスト
東京都生まれ。テーブルコーディネーター、インテリアスタイリスト。テーブルコーディネーターの故クニエダヤスエ氏に師事。女性誌や料理本、百貨店のディスプレイなどのスタイリングに携わる。新旧、和洋を自在に織り交ぜた、モダンでエレガントなコーディネートに定評がある。『家庭画報』とのおつきあいは30年近く。流行や時代の変化をしなやかに受け止めながら、幸福感漂う美しい暮らしを提案し続けている。
『テーブルコーディネートから始まる 美しい暮らしのインテリア365日』 2019年10月2日発売!
『家庭画報』をはじめとする女性誌で活躍する、インテリアスタイリスト・横瀬多美保さん。ご自身の1LDKでの暮らしを1年間にわたり追った『家庭画報.com』の人気連載が、ついに一冊の本になりました。コーディネートの組み立て方、“自分らしい”空間の作り方も初公開! 今すぐ活用できる暮らしのtipsが満載です。