『家庭画報』
2017年
3月号の創刊
60周年記念大特集『京都の醍醐味』の担当、中澤編集長代行が語る京都取材の歳時記。第
3回は、お彼岸から紅葉シーズンにかけてのお寺の行事、家族との暮らしを取材した秋のストーリーをご紹介します。
お寺の行事とともに秋を暮らす
「今熊野観音寺」は東山三十六峰、今熊野山の懐に抱かれ、荘厳な佇まいを見せる真言宗泉涌寺派の寺院です。今回の特集は、冬に春の準備を、春に夏の準備を、と
1シーズン前に取材準備を進めてきました。秋のページにご登場いただいた
今熊野観音寺の現住職夫人 藤田篤子さんの取材準備の頃、境内は涼やかな緑の世界に包まれていました。そして
11月下旬に迎えた藤田さんご一家の撮影当日は、ご覧のとおり秋真っ盛りの紅葉が染め上げたのです。今熊野観音寺の「紅葉祭り」
(11月中旬~下旬
)は、境内に茶店を出して紅葉狩りの人々をもてなす秋の恒例行事。敷地内にはイチョウやサクラ、モミジなどの落葉樹が多数植わり、東山山頂から順番に色づく紅葉を
12月上旬まで楽しむことができます。
誌面でご紹介した、錦繍の秋の藤田家三代 家族写真。
その取材準備を進めていたのは、日差しと緑が眩しい夏の頃でした。