Tips2
雰囲気を決定づける大型家具こそクオリティを求める
しっかりとした収納力がありながらもインテリアの雰囲気を損なわないようにと、多美保さんが選んだのは
イタリア「レマ」社の「SELECTA」。“選択”という名のとおりスペースや好みに合わせて、豊富なパーツの中から棚板や扉の色・素材をはじめ、扉の開閉方法やユニットのサイズ・奥行きなどを選び、細やかにカスタマイズすることができます。「長く使う家具は衝動買いをせず、上質なものを丁寧に選ぶことが大切だと思っています。中に入れるもののサイズを考慮しながらじっくり時間をかけて、素材、色、棚板の配置やデザインなどを決めました」。テレビや照明を置く位置などもあらかじめ想定して、コードが背板の裏側やキャビネット内に収まるように設計。オーダーしてからイタリアで各パーツが製作されるため、納品までに約半年かかりましたが、暮らしや美意識に合わせてつくられた逸品はまさに一生もの。多美保さんのリビングは、よりリュクスな空間になりました。
スペースに合わせて「カッシーナ・イクスシー」でオーダーしたシステム収納家具。縦長、横長と扉の形が異なるモダンでシンプルなデザイン。
Tips3
コーディネートの背景にもなるシンプルなデザインを選ぶ
「収納に限りませんが、基本的に家具は飽きのこないシンプルなものにして、ファブリックや小物でその時の気分や流行を取り入れます」と多美保さん。背景にもなるシンプルな佇まいだからこそ、さまざまなコーディネートを自由に楽しむことができるのだと言います。棚やキャビネットは容量が大きくなるほど重々しくなりがちなので、多美保さんは色も慎重に検討。扉の色に、床材やソファの色に近いマットな質感のサンドベージュを選び、圧迫感なく空間になじませるようにしています。