インテリアレッスン

インテリアレッスン8 上質な収納家具ですっきり片づいたインテリア空間を

2017.11.21

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Tips4
“見せる収納”の棚で軽やかな印象に


センス良く楽しみながら整理整頓するには、全てを隠してしまえばいいというわけではありません。多美保さんは、テレビや照明を置く棚以外にも、あえて扉をつけない棚を配して“見せる収納”をしています。黒い背板の棚の中には素敵な花器やキャンドルホルダーが入っていたり、コレクションの小さな籠が並べられていたり……。扉のない棚をところどころにリズミカルに配したことで、高さがありながらも壁のように平面的にならず、軽やかな印象がつくられています。


扉の中には食器やファブリックなどを、アイテムごとにしまっている。


Tips5
使いやすい奥行きもポイント。年に1度は入れ替えを


多美保さんがオーダーした棚の奥行きは33.7㎝。もっと奥行きをつくって容量を増やすという選択肢もありましたが、主に食器類を入れることを考えるとこの程度が最適だと判断しました。「奥行きがありすぎると出し入れしづらくなってしまい、結局奥の物は使わなくなってしまいます。扉を開ければ保管したものが見渡せるくらいが丁度いいですね。あとは持っているものを管理することも肝心です。そうすることで、忘れてしまっていた物もよみがえらせてあげることができますから」。しまってあるアイテムは、使わなくても年に1度は掃除やお手入れを兼ねていったん全てを出して、入れ替えをするそうです。選りすぐりの器やファブリックが棚の中にきちんと収まっている様子に、多美保さんの物を大切に扱う心と暮らしぶりを垣間見ることができました。

横瀬多美保/Tamiho Yokose

インテリアスタイリスト
東京都生まれ。テーブルコーディネーター、インテリアスタイリスト。テーブルコーディネーターの故クニエダヤスエ氏に師事。女性誌や料理本、百貨店のディスプレイなどのスタイリングに携わる。新旧、和洋を自在に織り交ぜたモダンでエレガントなコーディネートに定評がある。『家庭画報』とのおつきあいは30年近く。流行や時代の変化をしなやかに受け止めながら、幸福感漂う美しい暮らしを提案し続けている。

 

『テーブルコーディネートから始まる 美しい暮らしのインテリア365日』 2019年10月2日発売!

『家庭画報』をはじめとする女性誌で活躍する、インテリアスタイリスト・横瀬多美保さん。ご自身の1LDKでの暮らしを1年間にわたり追った『家庭画報.com』の人気連載が、ついに一冊の本になりました。コーディネートの組み立て方、“自分らしい”空間の作り方も初公開! 今すぐ活用できる暮らしのtipsが満載です。
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