――子どもたちは大喜びでは?「普段は女の先生ばかりだから、男の先生が来たっていうだけで、みんなテンションが上がっちゃって、もう大変です(笑)。僕は17歳の頃からダンスを教えていて、生徒さんは3歳から60代の方までいたので、教えること自体は大丈夫なんですが、子どもたちのエネルギーはすごいですね。面白かったのは、“先生、イケメンだね”と言われたこと。可愛くて笑ってしまいました。子どもがそう言ってくれているんだから素直に受け止めよう、イケメンに恥じないようにしなくちゃと思って、“あ、ありがとう”と答えました(笑)」
――素敵なエピソードですね。共演の皆さんに対しては、どんな期待感がありますか?「もう言うことなしですよ!(笑) 皆さん、超実力者じゃないですか。海宝くんやめぐさんとは、何度も共演させてもらっているんですが、さらにレベルアップされていると思うので、僕も頑張らないと。個人的にすごく楽しみにしているのは、上條恒彦さんとご一緒できることです。上條さんは覚えていらっしゃらないと思うんですが、僕がアマチュアでダンサーをやっていた20年くらい前に、一度だけ市民ミュージカルで共演させてもらったことがあって」
――それは楽しみですね。作品に臨むにあたってのご自身の課題は何でしょう?「やっぱり、役としての感情をしっかり歌や台詞にのせて、お芝居に沿った表現をすることですかね。僕はダンサーからスタートしたこともあって、ミュージカル俳優としてはまだまだだと常に感じていて。稽古場で共演者を見ていると、毎回課題に気づかされます。でも、だからこそ、“よし、頑張ろう”と思える。きっと満足することはないんでしょうけど、取り組んできたことの成果がちょっとずつ感じられるようにはなってきたので、それを心の支えに、今回も課題を持って挑みたいです」
俳優ジョージ・タケイ氏の代表作は『スター・トレック』シリーズ。『アリージャンス』にはブロードウェイオリジナルキャストとして出演も果たした。