【千 宗屋さんが観たかった作品】 重要文化財 交趾大亀香合(こうちおおがめこうごう) 陶製 中国 明(17世紀) 「一度見たら忘れられない可愛らしさがあり、傳三郎翁が最後に蒐集した作品として、藤田美術館にとっても大切な存在だと思います」。江戸時代に出版された『形物香合相撲』の番付表では最高位の東の大関に格付けされた。鴻池家から生島家に納まり、1912年3月に行われた生島家の売り立てにおいて、長年この香合を所望していた病床の傳三郎が谷松屋戸田商店に入札を依頼し、最高値で落札。傳三郎は落札の知らせを聞いたのち