テーブルコーディネーターやインテリアスタイリストとして『家庭画報』のページを彩ってきた
横瀬多美保さん。あらゆるものに美を見いだし、独自の感性でリュクスな空間を創造し続けてきました。そして今、しっくりくるのは上質でありながらもくつろぎ感のあるスタイル、といいます。“生活の中に、美が息づく”そんな日々の暮らしに豊かさを添える素敵なアイディアを巡ります。
LESSON16
おしゃべりとお酒を楽しみながら過ごす夜のひととき
好きなお酒を、好きなペースで楽しめる“家飲み”がいま、注目されています。気心の知れた人と一緒に会話を楽しみながらグラスを傾けるのは、贅沢な大人のリラックスタイム。プティコーディネートで、“家飲み”をお洒落でリュクスなひとときにしてみませんか。
Tips1
最初の1杯だけでも。まずは自宅でおもてなしを
“家飲み”という言葉を聞いた横瀬多美保さんは、パリでの経験を話してくれました。「5、6年前のことですが、パリ在住の友人とレストランに向かう前に、友人宅のアパルトマンに呼んでいただいたことがありました。アペリティフとしてシャンパンを頂いた後、少しほろ酔い気分で一緒に街へと繰り出しました。招く側も招かれる側も無理や気兼ねがない、そんな自然体のフランス流のおもてなしって素敵だなって思ったんです」。
以来、忙しくてどうしても料理までは用意できないという時には、「1杯だけ家で飲みませんか」とゲストをお招きすることもあるそう。夜のくつろぎタイムばかりでなく、出かける前にまず家でグラス傾けてからレストランに行く。多美保さんは、その時々のシーンに合わせたスタイルで“家飲み”を楽しんでいます。