テーブルコーディネーターやインテリアスタイリストとして『家庭画報』のページを彩ってきた横瀬多美保さん。あらゆるものに美を見いだし、独自の感性でリュクスな空間を創造し続けてきました。そして今、しっくりくるのは上質でありながらもくつろぎ感のあるスタイル、といいます。“生活の中に、美が息づく”そんな日々の暮らしに豊かさを添える素敵なアイディアを巡ります。
LESSON26
心地よい春陽の下でピクニック気分を味わうひととき
暖かな陽光の下で気持ちよく過ごせるシーズンがやってきました。
自宅のベランダやお庭、近所の公園などの屋外で、吹く風に春を感じながら過ごすのは、開放感があり気分もリフレッシュします。
せっかくなら、外で過ごす時間にも一工夫を。横瀬多美保さんのピクニックアイテムを見せていただきました。
過ごしやすい季節に、愛犬クロベエや家族と一緒に、屋上スペースでのんびりと過ごす。都会の屋上に咲く可憐な1輪に、小さな春を感じて。Tips1
布ものアイテムでくつろぎ空間を設える
横瀬多美保さんがお住いのマンションの屋上には、バーベキューなどを楽しむことができる居住者専用のパブリックスペースがあります。
「暖かくなるこの時期は外の空気を感じたくなります。ちょっと上がって見ませんか」と多美保さん。
春や秋はもちろん、夏の夕暮れ時などにも、東京の街が眼下に広がる屋上に出て気分転換をするのだそう。
屋上に上がった多美保さんは、デニム生地のクロスを一枚ふわりと広げ、ミニサイズのウール生地で作られたクッションと、カシミア製のパーソナルブランケットを置きました。
不思議なことに、途端に布の上はカジュアル・リュクスな寛ぎの場へと趣が一変。
ビニールシートも便利ですが、肌に心地よい布もので居心地の良い空間づくりを意識すると、屋外で過ごすひとときが、ぐっと豊かな表情となるのです。