テーブルコーディネーターやインテリアスタイリストとして『家庭画報』のページを彩ってきた
横瀬多美保さん。あらゆるものに美を見いだし、独自の感性でリュクスな空間を創造し続けてきました。そして今、しっくりくるのは上質でありながらもくつろぎ感のあるスタイル、といいます。〝生活の中に、美が息づく〟そんな日々の暮らしに豊かさを添える素敵なアイディアを巡ります。
LESSON8
上質な収納家具ですっきり片づいたインテリア空間を
季節やシーンに合わせたコーディネートを楽しみながら暮らしていると、どうしても所有しているアイテムは増えていってしまうもの。その整理に頭を悩ませている方も多いのではないでしょうか。たとえ物が多くてもセンス良く整った空間を保つための家具選びと収納方法を、横瀬多美保さんに聞きました。
以前はローボードを設置していたリビングの壁面。
Tips1
高さのある壁面収納で空間を有効活用
テーブルコーディネーター、インテリアスタイリストである多美保さんの所有している物の数は一般の家庭よりも多いはず。それをどのように片づけているのか気になりますよね。「使わなくなった物は処分したり、使ってくださる方に譲ったりしていますが、仕事柄どうしても器や布ものなどは多いです。最近リビングルームとDEN(書斎など、趣味を楽しむための部屋)に、高さのある壁面収納を取り入れたことで、アイテムを一目瞭然に把握することができるようになり、仕事の効率も上がりました」とのこと。リビングルームに入ると、これまでローボードを置いていた壁面には高さ179㎝のシステム家具が新たに設置されています。住まいの床面積はどうしても限りがあるもの。空間の高さを利用してスペースを有効に活用することで、ものを納められる容量を大幅に増やしました。