憑依型の俳優といわれることも多い仲 里依紗さん。それほど演技力があるということであり、演じる役によってがらりと印象が変わる。見られている? 聞かれている? 思わず疑いたくなる人間の怖さ
2016年に公開された映画『クリーピー 偽りの隣人』がとても好きだという仲 里依紗さん。同作の原作者・前川 裕さんによる小説で、日常を侵食する恐怖を描いた『イアリー 見えない顔』がWOWOWで連続ドラマ化され、主要キャラクターの一人である大学教員の水島麗役を演じることになりました。
「え? それってどういう? 何?っていう感じの、怖いとか気持ち悪いとか、そういう作品が大好きでよく観るんです。でも、実際に起きたことだったらわかるんですけど、起きてもないことを考えて物語にするって……。“あなたはそういう発想をする人なの!? 怖〜い。頭の中、覗きたーい”みたいな感じになりますね(笑)」
そんな仲さんが本作の台本を読んだときの感想は、「もう怖くて。何かに見られてるんじゃないかとか、もしかして隣に住んでる人が家の中の会話を聞いてるんじゃないかとか。そういう怖さを感じました」。文字だけでも怖い作品が「映像になったらどうなるんだろう」と思うと「観るのが楽しみ」だそうです。