都(MIYAKO)通信 今世界の都では何がHOTなの――?! 毎週木曜&金曜日は、東京・京都・金沢・パリ・NY・ハワイの6都市から、現地特派員が最旬ニュースをお届けします。木曜・金曜更新。
都通信記事一覧へ>> 各作品の紹介は記事内を参照。ブルックリンのアートシーンをリードする
フレッシュなアーティスト3人
(NY特派員:長谷川安曇)
ニューヨークで、最もアートシーンが盛り上がりを見せるのは3月です。
1913年から続く大規模な展覧会「アーモリー・ショー」をはじめ、市内各地で美術展が開催されます。 会場には著名なアーティストや俳優たちが足を運ぶので、ハリウッドスターを見かけることも珍しくありません。
現代のアートシーンの中心地、ニューヨークには、世界中からアーティストが集まってきますが、最近では特にブルックリン地区に勢いがあります。
そこで今回は、ブルックリンを拠点に活動する、注目のアーティストを紹介します。
GHT, Future series Future AGG 2017 Xiaolin Cheng
シート状の強い光沢感があるメタルを使った作品は、岩肌のような趣きがある。Xiaolin Cheng(シャオリン・チェン)
2017年にプラット美術大学大学院彫刻科を卒業した、若手アーティストのシャオリン・チェン。
ブルックリンのトレスルギャラリーやグリーンポイントギャラリーなどを中心に、積極的にアート作品を発表してきました。 鉄やアルミなど、インダストリアルな素材を使用した彫刻がメインです。
一見、近づきがたいような冷たい感じがしますが、根底にはシャオリンさんが表現する美が漂います。
BOOM!BOOM!BOOM! Xiaolin Cheng
代表作である「BOOM!BOOM!BOOM!」は、昆虫がモチーフになっている大型の彫刻作品。「ニューヨークの道端に落ちているソファーやマットレス、テーブルなどの家具。コンディションが良くて新しい、素敵な家具を見つけると、持って帰りたい気持ちと、でもダニがいたらどうしようという気持ちが入り交じります。 その心情は、3Dプリンターなどの新しいテクノロジーを使うことへの不安感に似ています。現代のライフスタイルが抱える心配事を表現しています」とシャオリンさんは話してくれました。
Xiaolin Cheng
1992年、中国山東省生まれ。弱冠20代半ばながら、パワフルな作品を発表しています。
www.xiaolin-cheng.com