1.LUXEが終わっての今のお気持ちをおきかせください。ホッとしていますか?寂しいですか?髙橋大輔選手(以下D):コロナ禍での公演でしたが、無事開催ができてホッとしていま す。そしてご来場いただいたお客さまやテレビやライブビューイングを通じてご覧いただいた方々に今の厳しい状況の中、少しでも楽しんでいただけたのであれば嬉しく思います。
毎度、「氷艶」やこの「LUXE」もそうですが、キャストやスタッフで長い時間を共に過ごし、作り上げるので終わった後は寂しい気持ちになります。
2.ここまでの3部作、ご自分の中ではそれぞれどのような位置付け・意味の作品でしょうか?D:それぞれの良さがあり、1作目は歌舞伎とのコラボレーションだったり、2作目はお芝居が多くあったり。どの作品も僕にとってはチャレンジで、その都度、エンターテインメントの素晴らしさや楽しさを感じさせてくれます。そして、その中でほかの出演者から多くの学びや気づきをもらっています。
日本にはいろいろなタイプのアイスショーがありますが、氷艶シリーズのようにストーリー性があるものだったり、異色のコラボがあることは、スケーターにとって刺激になり、続けていきたいエンターテインメントです。
2017年(写真上)、19年(写真下・光源氏に扮した髙橋選手)に続き開催された氷艶シリーズ「LUXE」。見どころがありすぎて、本文では紹介できませんでしたが、前作から出演している福士誠治さん、波岡一喜さんの貢献度も外せません。狂言回し的な役割を担ったお2人のアドリブや掛け合いで氷上の世界と客席が心地よくつながり、一体感を醸し出せました。チームラボのプロジェクションマッピングも見事でした。写真/坂本正行(世界文化社 写真部)