迷わないことを意識して、すべてを受け入れる星野の器の大きさを表現
作品に「不思議な魅力がある」という高良さんが演じる星野もまた、不思議な魅力を持っています。見た目にも言動にも強烈なインパクトがある繭美が目の前に現れ、監視すると言われたら、そのことに対して抵抗したり、どうにかして事態を打開しようとしそうなもの。でも星野は、それを素直に受け入れたかと思えば、5人の女性に別れを告げるという我は強く通す。そのバランスがとても不思議な印象を与えるのです。そんな星野を演じるにあたり、高良さんは「迷わないこと」を意識したそう。
「目の前で起きていることをちゃんと受け入れる器が、星野にはあると僕は思っていて。どうしても5股という設定が先行するので、“え?”と思う方が多いと思うんですけど、でもちゃんとお別れを告げるっていうのは、責任感があるからだと思うんですよ。しかも、きちんと人や物事と向き合って、心で接することができる。だから、5股をしていても、どこか許されるところがあるのかなと思います」
「5股とかだらしないところはあるけど、5股をしているのが星野じゃなかったら、一人ひとりにお別れを告げに行かないと思います」