ホルモンの力を借りて、輝く100年時代を!
現在、エストロゲンやテストステロンの血中濃度を測りながら、両方を服用されている村崎先生。
「サプリメントや女性ホルモンを使っても活力のなさが気になるとき、70代、80代の女性はテストステロンのことを思い出してほしい」と語ります。
女性ホルモンを用いた更年期障害の治療に対し、医学会自体も賛否が分かれていた30年前。ほぼ毎日採血して集めた村崎先生自身のデータから、自信を持ってその有効性を語ることができたため、閉経期の女性へのホルモン補充療法の道が開けたといっても過言ではありません。そして今、男性ホルモンも賢く使うことにより、100年時代を元気に生きていく提言をされています。
「女性ホルモンの力で辛い更年期を乗り切った私は80代半ばの今、気力筋力の衰えを今度は男性ホルモンに助けてもらっています。女性ホルモンで骨を支え、男性ホルモンで筋力を補う。科学的な性ホルモンの研究をいかに有効に用いていけるかが、人生100年時代の臨床医の課題となるでしょう」
ホルモン補充療法の適応と効果
●更年期障害の治療
頭痛、肩こり、ホットフラッシュ、多汗、関節のこわばり、腰痛、膝痛、性交痛など
●抑鬱改善効果
やる気の上昇、ポジティブシンキング、気持ちが若返る
●加齢により出てくる症状を軽減する可能性
骨粗しょう症や動脈硬化など、加齢とともに増えてくる体の悩み、変化に対応するという研究が進んでいる
●肌の乾燥を防ぐ
コラーゲンやヒアルロン酸増加の効果があるとされ、皮膚に潤いやハリが出てくる