読書は私の活力のバロメーター
「未熟児で生まれた私は過保護に育てられました。運動会も出してもらえず、一人っ子で本しか友だちがいなかったので、中学時代には隣の貸本屋の本をほぼ全部読んでしまいました。歩きスマホみたいに本を読みながら歩いていてよく注意されましたよ」と本への愛を語る村崎先生。
今も断捨離そっちのけで朝から読書三昧の日もあるそうです。最近の注目は宇佐見りん、李琴峰。
「令和の文学はとても刺激的。ワクワクします。読書は私の活力のバロメーター。徹夜で一冊読み終えた朝は、生きている実感を持てて嬉しいのです」。
海外旅行に備えて今より丈夫になりたい
そして、その探究心、集中力、実行力は旅行においても発揮! 子どもの頃から関心があったエジプトに初めて行ったのは1989年。ツアーに一人で参加してその魅力にはまり、以後2年間はどこにも旅行に行かず、エジプト再訪のための資料集めと勉強に費やし、一人旅を敢行しました。
直近では2019年にも息子さん家族やご友人とエジプト旅行を満喫。コロナ禍で海外旅行に行けない昨今ですが、「パリを歩きたい、ローマを食べつくしたい、中東の遺跡の空に浮かんでみたいと思って暮らしています。元気に歩き回るためにもテストステロンの力を借りて筋力をつけたい。これからはもう、骨と筋肉が命です(笑)」。
紆余曲折ありながら、ご自分に合った方法で心身の健やかさを取り戻し、輝いて生きる村崎先生に100年時代へのアドバイスをお聞きしたところ。
「やっぱり運動と減塩・高たんぱくの食事。私も若いときから運動していたら、コロナ自粛の10日間でこんなに弱らなかったでしょう。そして、いくつになっても興味あることに出会えたらこれ幸い! 執念に近いこだわりで学び抜きましょう。そしたら人生100年でも足りないと思いますよ!」。
Information
女性成人病クリニック
東京都中央区銀座5-8-20 銀座コア8階
- 自由診療、予約制 火曜10時30分~12時 水曜~金曜10時30分~17時 月曜・土曜・日曜・祝日休診
撮影/本誌・大見謝星斗 ヘア&メイク/AKANE 構成・取材・文/小松庸子
『家庭画報』2022年4月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。