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「あなたの言葉が私を支え、生きる力になる」病気で亡くなった夫が残した5通のメッセージ

2022.06.10

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喪失の哀しみに寄り添う言葉の力 第2回(全4回) 誰にも必ず訪れる大切な人との別れ。残された人は、その哀しみにどう向き合い、どう受け止めたら歩き出せるようになるのでしょうか。手紙や日記、ノート、絵本や詩集。それらに書かれた“言葉”が、喪失の哀しみを抱えて生きる心に寄り添う応援メッセージになることもあるといいます。癒やしにもなり、光にもなる言葉の力。心の奥に大事にとっておいた、大切な人との“言葉”にまつわる愛の物語を伺いました。前回の記事はこちら>>

思いが綴られたノートが宝物
あなたの言葉が私を支え、生きる力になる


髙橋 都さん

NPO法人日本がんサバイバーシップネットワーク代表理事・医師
髙橋 都(たかはし・みやこ)さん


1959年岩手県生まれ。2000年東京大学大学院医学系研究科修了。築地生まれで7歳年上の晃さんと1987年に結婚。国立がん研究センターがんサバイバーシップ支援部長などを経て、2020年NPO法人日本がんサバイバーシップネットワークを設立。

「お別れにはいろいろな形がありますが、病気になってもしも可能なら、大切な人にメッセージは残したほうがいいと心から思います。夫がノートに書いてくれた5通のメッセージが、私の生きる力になってくれているからです」

発達心理学の教授だった髙橋 晃さんと、がん患者の支援を専門とする医師である都さんは自他ともに認める仲よしご夫妻。

1987年に結婚されてから忙しい合間を縫い、新婚旅行で訪れたハワイをはじめ、お二人で各地への旅行を楽しむ日々が続いていた2007年11月、晃さんが甲状腺がんを発症。幸いにも全摘の切除手術で完治するがんだったため、順調に回復しました。

しかし、2012年8月のある日。肝臓にできていた良性腫瘍の経過観察として撮影した画像で、別の場所に胆管がんが見つかります。まったくの無症状でしたが、ステージ4。しかも当初は手術ができないかもしれないと宣告を受けたのです。

髙橋さんご夫婦2013年3月、手術の5か月後にハワイへ。新婚旅行で訪れたハワイは、何度も足を運んだお二人の特別な場所。

「『起こってしまったことは仕方ない。次いこ、次』というのが彼のポリシーで、常に視線は前を見ている明るい人なのですが、この時ばかりは治らないがんを前に、結婚生活でいちばん落ち込んでいたと思います」。

ところが治療が功を奏し、なんとか手術可能な状態にまで改善。10月末に大手術を終えた直後の晃さんが開口一番、都さんに伝えたのは「これから楽しいことをたくさんしていこう。まずはハワイに行こう!」でした。




【夫・晃さん → 妻・都さん】治療を終え、在宅療養を始めてから、ノートに5通のメッセージを書いていた夫。

「共倒れになるのが心配」なんて言っていたのに、先に逝ってごめん。でも、次いこ、次!


「出会いと結婚生活への感謝、1人になる私への心配が綴られていました。『愛されていたんだ、私』と心から思えました。彼が恥ずかしがると思うので、ノートを公開できずすみません」。



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