池井戸 潤さんの小説を映画化した、出演作『空飛ぶタイヤ』が、6月15日より全国ロードショーの予定。――俳優として、今後どう歩んでいきたいですか?
「目の前にある、いただいたものを一生懸命やっていきたいです。そうじゃないと、次には繋がらないとわかっているので。これからもきっと、仕事を通して多くの人と出会うと思うんですね。その人達と気持ちよく仕事をして、そこからまた次の仕事に……ということがどんどん繋がって、生きていけたらなと思います。僕にとっては人がいちばんの財産なので、人生を振り返った時に思い浮かべるのは、きっと仕事のことではなく、仕事で出会った人達や、家族のことだろうなという気がしていて。そう考えると、祐一ももっと家族の愛情に恵まれていたら、違う人生だったかもしれないなと感じます」
――そんな祐一を、どう演じたいですか?
「2人芝居なので、自分の中がちゃんと祐一として埋まっていないと、美波さんにも、お客さんにも、すぐにバレてしまう気がしています。なので、舞台の上で美波さんに対して、ちゃんと正直でいることが、第一なのかなと。それが、光代さんの前では過去の過ちもしゃべるし、ほかの人には言わないようなことも打ち明けられる祐一なんだろうなと思います。舞台の上で、気持ちのどこにも嘘がなく、美波さんの台詞を素直に受け止めて、自分も素直に台詞を吐けるように、しっかり稽古をしたいです」
※サイン入りチェキのプレゼント応募は、申し込みを締め切りました。 中村 蒼/Aoi Nakamura
俳優
1991年、福岡県出身。2006年、舞台『田園に死す』で俳優デビュー。以降、テレビドラマや映画、舞台などで活躍。最近の主な出演作は、BSジャパン連続ドラマ『命売ります』、NHK BS時代劇『赤ひげ』、映画『ポンチョに夜明けの風はらませて』、舞台『OTHER DESERT CITIES』など。