まずはシェイリーン・ボーンさん振付のアイスダンスプログラムからお披露目!
時折笑顔も見せながら、こまやかに丁寧に動きを合わせていく。この夏に作ったもう一つの新作はケイトリン・ウィーバーさんが手がけたプログラム。新しく、難しいほどチャレンジに燃え、予想を上回る演技を見せてくれる高橋さんのこと、パスカーレ(・カメレンゴ)のソロプログラムともども期待大。
――お楽しみの新プログラムについてお聞かせください。K アイスダンス用のプログラムをケイトリンとシェイに作っていただいたのですが、まだ完成してはいなくて。でも、ケイトリンとシェイ、全く異なるプログラムで雰囲気も全然違うので、2つとも新しい世界観を伝えられるプログラムになっています。両方、作っていてすごく楽しかったです。でも、難しい!(苦笑)
ケイトリンのは少しコンテンポラリーなスタイルで、わかりやすいリズムがないんですよね。見てくださったお客さまそれぞれの解釈で感じ方が違ってくるのではないかと思います。
D 本当は早く披露したかったのですが、これはすぐには絶対無理だ、と。今はまだ、滑っていて間の取り方とかがお互い微妙に違っているので、そこをピッタリ合わせてこそ、完璧な作品になる。ケイトリンも、かなり気合を入れて作ってくれたので、そこまでいくには結構、時間がかかるプログラムだなと感じています。だからこそ、しっかり準備してから出したいです。
K シェイのは、全然違うジャンルの曲を2つ使っているプログラムなのですが、雰囲気は1つのスタイルになっていて。
D 2曲で1つの世界観ということで僕たちも曲によって見せ方を変えているので、面白いスタイルだと思います。
K お客さん的には盛り上がる、ダンサブルな感じ?
D ちょっとトランス状態入れるような。
K シェイ独特の世界がぎゅっと詰まった、尖ったプログラムです。
――滑るのは大変そうですが、楽しみです。D 結構大変です(真顔)。シェイのプログラムをまず、フレンズでやろうと思っているのですが……ギリギリまで頑張るしかない。シェイの曲はリズミカルなので、後半は結構勢いでいけるはずだから! 細かいディテールにこだわるともっとカッコよくなると思いますが、まずはお披露目しようかと。ケイトリンには、今回はゴメン、って謝って(苦笑)。
K そうなんです。今回のフレンズ・オン・アイスに、ケイトリンもシェイも来てくれるので、「あ〜どうしよう、ケイトリンごめんなさい……」と。
D あとは、衣装が間に合うか。
K 今回もなかなかインパクトがありますので、是非、楽しみにしていてください!
――シングルのプログラムも同時進行だったんですね?D どこで使うかはまだわからないですが、1つ持っておけばオファーが来たときにすぐできるなと思い、パスカーレに作ってもらいました。もともとやろうと思っていた感じの曲とは全然違うものになったのですが(苦笑)。
――結果的には気に入られているのでしょうか。D いやあ、どうですかね(苦笑)。速いプログラムで結構しんどいんです。ジャンプ3本入ってるし。
K 試合のショートプログラムみたいだよね。本気プロ。
D かなりキツイので失敗したなと思ったりしますが(笑)、頑張って練習します。
K 私のほうは、大ちゃんからこれを滑ってほしいと提案してくれた曲があって。シングルで私にオファーがあるかわからないですが、もう少し落ち着いてからちゃんと完成させたいと思っています。すごくかっこいい曲なのでやっていて楽しくて、テンションがあがります。
――村元さんは、アイスショーで振付も最近されていらっしゃいますよね?K 今回のフレンズ・オン・アイスで、荒川さんのソロプログラム『竜とそばかすの姫』から「歌よ」をお願いされて、やらせていただいています。大ちゃんからの助言で、ブラッシュアップしてもらって(笑)。振付の作業は難しいのですが、でもやっぱり面白いですね。今回、シェイのところで振付の過程を見させてもらったのですが、本当に自由で。すごく勉強になりました。
D そばで見ていて、振付ってほんと難しいな、と思いました。よくやれるな〜って。
――高橋さんは振付はいかがですか?D 僕は本当に苦手です、本当に。
K でも、アイディアはいろいろあるよね。
D ないないない。振付に興味があればよかったのですが。オファーしてくださるかたも結構いるのですが、申し訳ないと思いつつ、全部お断りしていて。僕は本当に振付の才能ないなと思っています。