見逃せない新プログラムやコラボ多数のフレンズ・オン・アイス2023!
アイスエクスプロージョン、プリンスアイスワールド、ザ・アイスにおいて、深化した演技や圧巻のダンススキルを見せてくれた“かなだい”のお2人。どの会場でも違う一面を見せてくれたその姿に、エンターテイナーとしての奥深さを改めて実感。現役は引退しても、さらに魅惑的に、より深く、探求の道は続いていく。
――それぞれ今回のフレンズ・オン・アイスに対する想いや、見どころをお聞かせください。D プロになって、初めて新しいプログラムを披露するので必死ですが、そこは頑張っていきたいなと思っています。そのほか、今回のグループナンバーでステファン(・ランビエル)とアンドリュー・ポジェ、哉中ちゃんと4人で「ポエタ」をやるんです。
荒川(静香)さんに「やってほしい」といわれたときは、「え? まじですか? ステファンのポエタですよね?」と。「わかりました」と答えつつ、「ちょっと……絶対無理なんですけど」と心の中では思っていました(笑)。
かなちゃんは、クリス(・リード)と一緒にポエタを演じたことがあるので、想像はできるんですよね。ステファンの代表作をステファンと一緒にやるなんてあり得ない、と超プレッシャーなのですが、負けないように頑張るしかない。見どころだなとも思いつつ、超プレッシャーです。見てほしいような、見てほしくないような。
K 面白い(笑)。
D あと、今回は三宅星南選手や島田高志郎選手、三原舞依選手、チャ・ジュンファン選手といった新しいフレンズメンバーが結構いるんですよね。ベテラン勢も揃いつつ、フレッシュな顔ぶれも入ってくれて、年齢層の幅が広くなる。フレンズ・オン・アイスのなじみ深いあの空気感を残しつつ、どう変わっていくのか。それも楽しみです。
K 私にとって、フレンズ・オン・アイスは小さい時から憧れのアイスショーでした。フレンズ・オン・アイスを生で見て、アイスショーに出たいと思ったことがスケーターを目指すきっかけだったんです。こうしてまたフレンズで滑れるのも、ベテランの皆さんとご一緒できるのも本当にうれしいです。
憧れの存在のシェイと同じ空間にいられるのもすごく幸せですし、プロスケーターとして本当にリスペクトしている荒川さんが手がけられているので、どのようなショーができるのかも毎回楽しみ。私たちの新プロ、スケーターたちによる魅力的なコラボ、たくさん見どころがあります。
――今、お伝えできるこの先のお楽しみはありますか?D 24年度上半期に、また氷上エンターテインメントをお届けしたいと思っています。普段のアイスショーとは違う作品なので、今回どんな形になるのかなというのが、僕も今からすごく楽しみです。
前回は現役スケーターとしての出演でしたが、今回はそこに集中して取り組むのでまた違ってくると思います。実際にどのように使うかはわからないですが、そこまでにダンスの練習もやっておきたい。今までは競技のためにすべて取り組んできましたが、これからはエンターテインメントにつながっていくよう、広い視野で過ごしていきたいと思っています。
もちろんスケートがメインだし、オファー次第ではあるのですが、いろいろなことに挑戦してまた新たな、違う一面を磨いていきたいです。
この一年で急いですべての道を決定するのではなく、いろいろな方向性から自分のことを見て、焦らずゆっくり進んでいけたらと思っています。
K 私はフレンズ・オン・アイスが終わって少し落ち着いたら、いろいろ考えていきたいです。陸ダンスを習ったり、これからのためのベースを作っていく段階だと思っています。さまざまな機会を増やすためにも、まずは拠点を東京に移したいです(笑)。
小松庸子/Yoko Komatsuフリー編集者・ライター。世界文化社在籍時は「家庭画報」読み物&特別テーマ班副編集長としてフィギュアスケート特集などを担当。フリー転身後もフィギュアスケートや将棋、俳優、体操などのジャンルで、人物アプローチの特集を企画、取材している。
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