エレガンスの最高峰 パリ本店の秘密 ディオール 美の殿堂を訪ねて 1946年に、クリスチャン・ディオールが自分の名を冠したクチュールメゾンを開いた場所、それがモンテーニュ通り30番地でした。以来、メゾンの成長を見守ってきた館は、2年間の改装を経て、2022年全く新しい姿に生まれ変わりました。ブティック、オートクチュールのサロン、レストラン、ギャラリー、そして1日1組だけ泊まることのできるスイートまで、ディオールのすべてを堪能できる夢の館にご案内します。
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ラ ブティック 30 モンテーニュ
ブティック中央の、象徴的な円形の吹き抜けに伸びるのは、ドイツの女性アーティスト、イザ・ゲンツケンによる、8メートルを超える一本の赤いバラ。壁面には、洋服を仕立てる際の試作用の真っ白なトワルの数々が浮かんでいる。白と黒のドレスは、メキシコで発表された2024年クルーズ コレクションから。
パリ本店にしかないエレガンスを手に入れる
マリア・グラツィア・キウリの手がけるウィメンズ、キム・ジョーンズの手がけるメンズ、ヴィクトワール・ドゥ・カステラーヌの手がけるハイジュエリーや時計、メゾン、ビューティーなど、ブランドのあらゆる世界が集結したブティックは、アート作品がちりばめられ、天窓から差す陽の光が明るい、2000平方メートル超のワンダーランドです。
内装を手がけたピーター・マリノが大切にしたのは、光と自然を取り込み、空間を開放することと、アートへの愛を表現することだったといいます。
ムッシュ ディオールにとっての美の原点は、ノルマンディーのグランヴィルの邸宅の庭と自然でした。
また、彼はデザイナーとなる以前にギャラリーオーナーであり、アートをこよなく愛していました。
店内に足を踏み入れた瞬間から、そうしたディオールの物語に包まれ、魅了されるままに、ブランドのさまざまな表現を発見していくことができます。
世界最大の店舗で、この店にしかない限定の商品を手に入れたり、「建築とアートの統合」をテーマとするインテリアにインスパイアされたり、楽しみは尽きません。
「30 モンテーニュ」でしか手に入れることのできない限定アイテム
アイコニックなバッグの「レディ ディオール」のオリジナルプリント「グラン バル オ チュイルリー」はやわらかいカーフスキン。グレーとラテの2色展開。
「30 モンテーニュ」の建物がモチーフとしてあしらわれた「30 モンテーニュ スター メダリオン」は、イエローゴールドとオニキス、ダイヤモンド製。いずれも価格はお問い合わせください。
ブティックの上にあるオートクチュールサロン
2023-24年秋冬のオートクチュールコレクションより、手仕事のプリーツとジュエリーをあしらったオーガンザ・サテンのロングドレス。
予約した顧客のみが訪れることのできるサロン。1人ずつのトルソーが必要なため、最初のアポイントメントはトルソー作製のための採寸から始まる。その後、3度のフィッティングを経てドレスができ上がる。
ラ ブティック 30 モンテーニュ住所:30, avenue Montaigne 75008 Paris
TEL:+33(0)1 57 96 19 47
営業時間:10時~20時(月曜~金曜) 11時~19時(土曜~日曜)
定休日:1月1日、5月1日、12月25日
(次回へ続く)