日常の生活圏内の身近な活動が、より大きな夢や目標につながったのですね。前野先生 まずは自分がワクワクすることからスタートするのがコツです。それが得意なことであればなおいいし、世の中の役に立つことであれば最高。この3つを満たす行動が最も幸せ度を高めます(下の図)。ボランティア活動や社会貢献活動にかかわっている人は幸福度が高いという調査結果もあります(下のグラフ)。つまり人のために行動する利他的な人は幸せなのです。
【幸福度を高める3つの要素】
私たちはどのようなことをしたらより幸福になれるでしょうか。「やりたいこと」「強みを生かせること」「世の中の役に立てること」は幸福度を高める3要素ですが、すべてを満たしたときに幸福度は最も高まりウェルビーイング(心身ともに充実したよりよい状態)がもたらされます。
【人を幸せにする人は自分も幸せである】
内閣府経済社会総合研究所「若年層の幸福度に関する調査」(2010~2011年)より
マドカさん たとえば町内の清掃活動などは最適ではないでしょうか。誰でも簡単にできる、近所の人と知り合いになれる、みんなが喜ぶ、達成感がある、子どもの教育になる……何もかもいいこと尽くめ。気持ちが家の中から外に向かい、活動範囲が広がるきっかけになると思うのです。