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高橋大輔さん特別インタビュー【前編】「やりがいしかなかった」。『滑走屋』について今、想うこと

2024.03.26

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ああああ

暗い照明のなか、黒の衣装をまといアイマスクをつけて縦横無尽に滑るスケーターたち。衣装もすべて高橋さん自らチェック。

ーー今まで高橋さんが出演されてきたアイスショーや、演出された『アイス エクスプロージョン』など数々拝見していますが、この『滑走屋』はスピード、照明、衣装、フォーメーションなどのすべてが既存のショーの枠組みに収まらない、画期的なものだったと思います。75分間ノンストップ、そして一日3公演というのも前代未聞のスタイルでした。その発想はいつぐらいからあったんですか?

D:最初は今年も『アイス エクスプロージョン』を行うつもりでいました。会場の都合や諸々あって2月開催しか可能性がないとなったときに、試合の絡みなどもあるし、今回は難しいかなと思っていたんです。でもせっかく2月に何かできる可能性があるのなら、日本人だけ、しかも若手の現役選手たちを中心にしたショーを作る試みをしてみてもいいのではないかと。本格的に動き出したのは2023年の10月終わりくらいからでした。

ーー家庭画報2024年1月号「村元哉中 高橋大輔 輝きをまとい、新たな挑戦へ」のジュエリー撮影でお会いした10月末は、『滑走屋』というタイトルが決まり、一気に動き始めた頃でしたね。


D:そこからはひたすら怒涛の日々でした。氷上で技を究める職人たちといったイメージで『滑走屋』というタイトルにして、日本人の若手スケーターで行くことを決め、曲を選んで。このショーでは新しいことをしてみたかったので、コネクションナンバーや全体の振り付けを劇団四季出身で、ダンスと芝居のエンターテインメント集団「東京パノラマシアター」を主宰する鈴木ゆまさんにお願いしたんです。

『氷艶』でご縁ができてゆまさん演出の舞台、『青い鳥〜7つの大罪~』を観に行かせていただいたのですが、多くの人が出ているにもかかわらず、疾走感ある舞台を作られていることに感動しました。ゆまさんにとって初めてのアイスショーですし、プレッシャーも半端なかったと思いますが、終始スケートへのリスペクトを持ちながら作ってくれて。ゆまさんとアシスタントのはるなちゃん(渡邉春菜さん)、哉中ちゃん(村元哉中さん)と4人で、まずはイチから手探りでのスタートでした。
ああああ

今回の大切なテーマである“疾走感”を象徴していたシーン。75分間も、あっという間だった。

撮影/麻生えり 構成・文/小松庸子

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