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ウクライナ出身のピアニスト、レオ・シロタが世に出るきっかけとなった曲とは

2024.05.04

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クラシック音楽を楽しく学べるトリビアを毎日お届け。

クラシックソムリエが語る「名曲物語365」 難しいイメージのあるクラシック音楽も、作品に秘められた思いやエピソードを知ればぐっと身近な存在に。人生を豊かに彩る音楽の世界を、クラシックソムリエの田中 泰さんが案内します。記事の最後では楽曲を試聴することができます。連載一覧はこちら>>

第247回 モーツァルト『2台のピアノのためのソナタK.448』

イラスト/なめきみほ

イラスト/なめきみほ

新人が世に出るきっかけとなった名曲とは

今日5月4日は、ウクライナ出身のピアニスト、レオ・シロタ(1885~1965)の誕生日です。

当時の日本を代表する作曲家、山田耕筰(1886~1965)の招きによって1928年に初来日したシロタは、翌1929年から18年間にわたって日本に滞在。演奏者および教育者として、黎明期の日本音楽界に大きな足跡を残した功労者です。

そのシロタの輝かしい履歴の中でも特筆すべき出来事が、作曲家で大ピアニスト、フェルッチョ・ブゾーニ(1866~1924)との出会いでしょう。この伝説の巨匠に認められたシロタのウィーンデビューは、ブゾーニと共演したモーツァルトの『2台のピアノのためのソナタK.448』 。さらには、ブゾーニの『ピアノ協奏曲』を、作曲者の指揮によって披露したことは語り草。シロタの名声がヨーロッパ中に広まるきっかけとなったのです。


このモーツァルト作品で思い出すのが、クラシック音楽をテーマとした漫画『のだめカンタービレ』における千秋真一と「のだめ」こと野田 恵の初共演。この溌剌とした音楽は、今も昔も新人のデビューにぴったりの名曲なのかもしれませんね。


田中 泰/Yasushi Tanaka
一般財団法人日本クラシックソムリエ協会代表理事。ラジオや飛行機の機内チャンネルのほか、さまざまなメディアでの執筆や講演を通してクラシック音楽の魅力を発信している。
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