大自然と美味を謳歌する ニュージーランド 再発見の旅 北島と南島が縦に連なり、周囲の海にも多くの島々が点在。彩り豊かな四季があり、ホスピタリティにあふれる人々が暮らすニュージーランドは、私たち日本人にどこか近しい想いを抱かせる国です。そして時差が比較的少なく、心穏やかに過ごせるエリアというのも、旅先を選ぶうえで、とても大切なポイント。氷河の広がる壮大な大自然、コロニアル時代の面影が残る風景、豊かな自然から生まれる上質なワインや美味──。知っているようで知らないニュージーランドの多彩な魅力を、今改めてご紹介します。前回の記事はこちら→
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第3回 オークランド(北島)
NZワインと海の幸を味わい尽くす
オークランド (北島)
近海の契約漁師から届く新鮮魚介が主役
Kingi(キンギ)
豊かな海の恵みにあふれる、ある日のメニューから。上からチャタム諸島産うにのトースト(16NZ$)、ひらめ・かれい系のイエローベリーフラウンダーの柑橘仕立て(45NZ$)、ワイヘキ島・マツク湾の生がき(各6.5NZ$)。
人間は自然界の一部であり、自然を守ることは私たちの使命であるマオリの人々が大切にする想いの一つが「kaitiakitanga(カイティアキタンガ)」。守る義務や保護といった意味あいもあるといいます。オークランド港の程近く、ブリトマートにある「Kingi」は、そのスピリッツを尊ぶレストラン。
カジュアルモダンな店内。
お店で扱う魚介類は、一本釣りや壺漁など海の環境に配慮した漁法を守る独立した漁師さんの手によるもののみ。メニューには、漁法や船名、漁師の名前まで明記されるという徹底ぶりです。
ニュージーランドではポピュラーなカーワイ(まるすずき)はスモーキーに火を通して前菜に(25NZ$)。
シンプルな前菜も、ひと手間かけたメイン料理も、その新鮮な素材を生かしきったみずみずしい味わいばかり。きりっとした地元の白ワインとの相性も最高です。
Tuawhiti Lane 29 Galway Street,Britomart Auckland
https://kingibritomart.com/
地元固有の食材を多用し、NZ料理の新境地を拓く
Ahi.(アヒ)
アメリカンドッグからインスパイアされたという「スカンピコーンドッグ」(時価)。スカンピはオークランド諸島産。あしらいのハラキキ(亜麻の一種)や器に使われた木、トトラ(杉の一種) もNZの固有種だ。
ニュージーランド料理とは何か、その遠大なテーマを探求し続ける人気シェフ、ベン・ベイリーさん。氏の熱い想いがぎっしりと詰まっているのが、オークランド中心部にある「Ahi.」です。
炉床もあるオープンキッチン。
フレンチをベースにした料理には、シェフがニュージーランド中を巡って出会った魚介類や肉類、固有種のハーブやスパイスなど「オールニュージーランド」、自国の食材のみを厳選しています。
人気の前菜は、丁寧に下処理した30年もののうなぎのBBQ仕 立て(14NZ$)。
時にストレートに、時にエッジをきかせた幅広い味わいの数々の料理と“From here”(NZ産)の珠玉のワインが醸し出すのは、まさにニュージーランドでしか出会えない極上美味なひととき。遊び心あふれるプレゼンテーションとともに旅の思い出として深く心に刻まれることでしょう。
7 Queen Street,level2 Commercial Bay Auckland
https://ahirestaurant.co.nz/
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