〔特集〕軽井沢を選ぶ理由 名門避暑地、軽井沢の人気は高まる一方です。従来型の別荘需要にとどまらず、定住者が急増していることが最近の大きな傾向です。自然に親しむライフスタイルを愉しむ人々、そして軽井沢通の間で評判になっている美味処やスポットなど、ますます活気づく軽井沢の最旬の魅力を紹介します。
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家庭画報本誌ゆかりの軽井沢通に聞く
私の「軽井沢の愉しみ」
さまざまな「愉しみ」がある軽井沢の真の魅力と、注目の食事処や手土産に喜ばれるもの、おすすめのスポットを、軽井沢をこよなく愛する家庭画報本誌ゆかりの12名に伺いました。
内山章一さん(照明デザイナー)おすすめ
軽井沢の森の中で暮らしていると、カモシカ、リスなどに会えます。散歩の愉しみであり、精神的にも安全、安心を感じることができます。宣教師、アレキサンダー・クロフト・ショーが屋根のない病院といったことがわかる場所です。
「ルイスポールセン」などの照明や名作家具が2フロアに並ぶ「SOL SALA KARUIZAWA」
家具と照明のショールーム「SOL SALA KARUIZAWA」は、ヨーロッパを代表するブランドの製品を展示しています。六本辻と雲場池の中間の素晴らしい場所で一流の家具と照明を見ることができる貴重なお店です。
●SOL SALA KARUIZAWA
住所:長野県北佐久郡軽井沢町軽井沢354-7
TEL:0267(31)0432
営業時間:11時~17時(12時~13時を除く)
定休日:木曜、不定休あり
川上ミホさん(料理家)おすすめ
2023年から小諸で畑仕事にも着手しています。2024年も継続して土にまみれる生活を楽しむとともに、軽井沢の庭で一坪ファームとセルフビルドに挑戦中です。ピザ窯で焼いた熱々のピザに、庭で収穫したたっぷりのハーブをのせるのが目下の楽しみです。
「羊と花と」では、バスチアンヨーグルトや豆乳ヨーグルトなどの全5種のヨーグルトに、ドライフルーツやナッツなどを自由にトッピングできる。1カップ580円~。
2024年4月にオープンしたヨーグルトスイーツのお店「羊と花と」は、好みのヨーグルトへのトッピングを愉しめるなど健康的なスイーツをいただけるお店として注目しています。
●羊と花と
住所:長野県北佐久郡軽井沢町軽井沢601-1 チャーチストリート軽井沢1階
営業時間:10時~18時
定休日:不定休
Instagram:
@hitsuji_to_hana_to 立原綾乃さん(歌い手・音楽家)おすすめ
軽井沢では、季節の移ろいや時の流れ、自然環境、交流関係、日々の小さなことに至るまでのあらゆる面において豊かさを感じます。
「カフェ ベランダ」のそば粉を使用したガレットは、外はカリっと、中はもちもちとした食感を愉しめる。「信州ハムとほうれん草 半熟卵のガレット」1320円。
ブランチには、旧軽井沢の聖パウロカトリック教会の目の前にある「カフェ ベランダ」のガレットがおすすめです。
名店で修業したフレンチシェフ伊藤良樹さんが手がけています。1日数組のみの週末限定のディナー(要予約)では、隣のワインショップでワインを選ぶこともでき、ゆったりと食事を愉しめます。 知る人ぞ知るビストロです。
●カフェ ベランダ
住所:長野県北佐久郡軽井沢町軽井沢601-1 チャーチストリー ト軽井沢1階
TEL:0267(41)1201
営業時間:10時~18時 ディナーは18時~20時(LO)(金曜・土曜のみ)
定休日:木曜
鶴 泰治さん(ゴールデンシー代表取締役)おすすめ
軽井沢では、日本の四季を直接感じることができます。欧米の宣教師たちが入植し開拓したという歴史に基づいた、国際色豊かな芸術文化、教会やホテルなどの文化遺産、食事の場に触れることができるのも魅力です。
厳しい基準をクリアした高い糖度が特徴の「アメーラトマト」。1箱2700円。
お土産には「アメーラトマト」を重宝しています。フルーツのように甘いトマトで、サラダだけでなく串焼きにしても絶品です。「軽井沢発地市庭(ほっちいちば)」で箱詰めされたものを購入しています。
●軽井沢発地市庭
住所:長野県北佐久郡軽井沢町発地2564-1
TEL:0267(45)0037
営業時間:9時~17時
定休日:無休
平藤喜久子さん(國學院大學教授・神話学者)おすすめ
2年前から犬を飼い始め、新たな軽井沢での愉しみに“散歩”が加わりました。犬も、都会での散歩のときよりも、こころなしか生き生きと歩いているように思います。「
熊野皇大神社」は犬と一緒に軽井沢を訪れる人たちの間でとても人気です。
ドイツの甘口マスタードを再現した「自家製スイートマスタード」756円。白ソーセージと一緒にいただく。
また「キッツビュール」のソーセージ用のマスタードが最近瓶詰めで販売されるようになり、迷わず買いました。リピート必至です。
●デリカテッセン・キッツビュール
住所:長野県北佐久郡軽井沢町軽井沢 473-1
TEL:0267(42)5488
営業時間:10時~19時
定休日:無休
福王寺朱美さん(美術家)おすすめ
軽井沢では自宅の窓から眺める緑を常に愉しんでいます。木々、有機物から与えられる本質、本物の贅沢感をこよなく愛する人たちが集まる場所だと思います。
「御厨」ではかまどで炊き上げた信州佐久のブランド米を堪能できる。一番人気は「朝のとろろ汁膳」1530円。
朝食は基本的に自分で作るようにしていますが、家族が来たときには「御厨(みくりや)」に行きます。
●御厨
住所:長野県北佐久郡軽井沢町発地2127
TEL:0267(41)6741
営業時間:7時15 分~14時15分(LO)
定休日:5月~10月無休、11月~4月水曜
テリー・マッケーナさん(木版画家)おすすめ
軽井沢の静かな小道を散歩するのが好きです。どの季節にもそれぞれの魅力があって、いつ見ても美しい景色が広がっています。可愛い鳥やリスなどの生き物に出合うこともあり、創作活動のインスピレーションを与えてもらっています。
老舗パン店「浅野屋」の菓子パンの中で最も人気なのが「トマトとモッツアレラ」1個345円。もちもちのピザ生地の中に、ミニトマトとモッツァレラチーズが。
「ブランジェ浅野屋 軽井沢旧道本店」にはおいしいパンがたくさん揃っていますが、なかでもおすすめは「トマトとモッツアレラ」です。食べやすくて手土産にも最適です。
●ブランジェ浅野屋 軽井沢旧道本店
住所:長野県北佐久郡軽井沢町軽井沢738
TEL:0267(42)2149
営業時間:8時~18時
定休日:無休
藤井雅之さん(能楽師)おすすめ
軽井沢ではどんな方も鎧兜を脱いで平等に仲よくおつきあいくださるので、何か治外法権の中のような特別な空気感と距離感で、付かず離れず素敵な接点を持つことが醍醐味です。
浅間山もあるので水もおいしく、空気がきれいなので喘息(ぜんそく)も自然治癒してしまいました。まさに屋根のない病院が軽井沢です。オーナーを務めている「
アンティークミュージックカフェ ラファエル」でのサロンコンサートは、軽井沢ならではの素敵な時間と好評をいただいています。
増田宗昭さん(カルチュア・コンビニエンス・クラブ取締役会長)おすすめ
外国人が開いた西洋文化の歴史と、町の大半を占める森、高度1000メートルゆえの東京との温度差が軽井沢の魅力です。
2023年3月にオープンした複合施設「Karuizawa Commongrounds(コモングラウンズ)」。
リビングから外に広がる木々や水を見たり、森の風を感じながら温泉に入ったりして、ゆっくり過ごす時間が好きです。美しい自然を通して季節の移ろいを感じます。
普段から仕事で忙しくしているので、自分を見失わないように、短時間でもオフタイムをつくって自分を見つめ直すことも大切だと思って過ごしています。
丸山貴宏さん(クライス&カンパニー代表取締役社長)おすすめ
軽井沢は何よりも空気が魅力です。物質的にも雰囲気的にも軽井沢にしかない空気があります。
軽井沢のシンボル、浅間山が水源の湯川。
その空気を感じるためにも、軽井沢にいる間の計画は立てずに、気の赴くままそのとき思いついたことをしています。
季節によって、夏は自転車を、冬はスキーを愉しんでいます。
山本麗子さん(料理研究家)おすすめ
軽井沢は自然豊かで小鳥のさえずりを身近に感じることもできれば、おしゃれな気の利いた店や味も身近で、そのどちらもあるのが醍醐味です。散歩やドライブをしたり、蛍を見に行ったりして軽井沢の夏を愉しんでいます。
お店の近隣の畑で大豆から作っている「白ほたる豆腐店」。奥から反時計回りに「もめん豆腐」310円、「免疫トロわかめ寄せ豆腐」390円、「TOFU生チョコ」500円。
「白ほたる豆腐店」は軽井沢の教室の生徒さんにおすすめされて、よく行っています。また「
軽井沢レイクガーデン」の近くにある「プリッキーヌ」も散策の際の食事に最適です。
●白ほたる豆腐店
住所:長野県北佐久郡軽井沢町発地1712
TEL:0267(41)0245
営業時間:10時 ~16時30分
定休日:月曜・木曜
●プリッキーヌ
住所:長野県北佐久郡軽井沢町発地552-5
TEL:080-2588-0683
営業時間:ランチ 11時30分~14時(LO)、ディナー17時30分~21時(LO)
定休日:月曜・火曜
渡辺万里さん(スペイン料理研究家)おすすめ
軽井沢は都会のよさと田舎(山)のよさを併せ持っていて、町内はもちろんですが車で30分行けば、さまざまな食の魅力に溢れる土地がいくつもあります。
町内でその美食を堪能できるのが「
クレソンリバーサイドストーリー旧軽井沢」です。2024年4月に就任された長江桂子シェフのデセールやアフタヌーンティーを、素晴らしいロケーションで味わえます。本来、旧軽井沢がこうあってほしいと思うお店です。
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