ウール生地のテーブルクロスやクッションも、「トミタテキスタイル」で作ってもらった。布を使ったアイテムの素材を統一することで、コーディネート全体を調和させている。Tips2
蓋付き籠は、重ねてサイドテーブルとしても重宝
軽くて丈夫なバスケットは、“モノ”を収納するのに最適です。さらに蓋をつけたことで、収納物を隠す以外に、思いがけない用途が生まれました。
「重ねられるようになって収納力がアップしただけでなく、サイドテーブルとしても使えるようになったんです」と、多美保さん。
普段デスクワークをしている丸テーブルの脇に置いて、ティーポットなどを置くのに使うこともあるのだそう。持ち手がついているので移動させるのも簡単です。
オリジナルの蓋と同じツイード素材で作った、チェック柄のテーブルクロスとクッションを合わせて、カジュアルでほっこりとした雰囲気の空間を演出しています。
照明の光が漆箱の表面に美しく反射し、雅やかな和の趣が漂う棚の一角。中に入っているのは、楊枝や箸置き、木のカトラリーなどのテーブル小物類。Tips3
インテリアデコレーションになる箱に小物を収納する
ダイニングテーブルのすぐ近く、照明と共に棚に置かれているのは、蒔絵の漆箱。中にはテーブル小物が収納されています。
「食卓で使う小物は、使いたい時にさっと手が届く場所に置いておきたいですよね。こまごましたアイテムは、蓋の付きの箱に入れるだけで片づいて見えます。美しい収納に欠かせません」。
ポイントは、インテリアデコレーションの一つとして映える箱をセレクトすること。
菊花が描かれた塗りの小箱は、多美保さんが20歳くらいの時のお祖母さまからの贈り物。そして、草花模様の文箱(ふばこ)は形見の一つ。
「私が箱ものを好きになったのは、この菊の小箱がきっかけなんです。どちらの箱も私にとって、大事なもの。だからこそ、いつも身近に使いたいと思うんです」。
しまい込まずに丁寧に使って生かしてあげたい……思い出の漆箱の使い方に、多美保さんの大切な品に対する向き合い方を垣間見ることができました。