東京から新幹線で45分という地の利と極上の温泉、そして新鮮で種類豊富な海の幸! 和の本館と洋の別館、二つの顏を持つ「界 熱海」で旬の魚介類を存分に味わい尽くしましょう。
情緒あふれる本館で、伊勢海老と金目鯛が主役の会席を 大ぶりの伊勢海老、つやつやと輝く金目鯛。相模湾自慢の海の幸、その横綱格である2種をストレートに楽しめるのが、「界 熱海 本館」のディナー「春の特別会席」コースです。品数は7品と通常のコースよりも少なめですが、その分、一品一品に、新鮮な食材のパワーがあふれています。 先八寸、鯛にゅうめんに続いて登場するのは「伊勢海老の姿造り」。待ってました!と声をかけたくなるくらいの鮮やかさです。 「新鮮な伊勢海老のお造りだからこその、透き通った水のようなおいしさをお楽しみいただければ」(サービススタッフ・田井千尋さん)。 本日は「一献造り」と呼ばれるスタイルで登場した「お造り」。伊勢海老のほか、金目鯛など「界 熱海」ならではの取り合わせで供されます。
伊勢海老を使ったもう一品は「鬼殻焼き」。こちらは、伊勢海老のみそや醤油を使ったタレを塗り込みながら焼き上げたもの。お造りとは打って変わった骨太な味わいに、日本料理の幅の広さを垣間見る思いです。豪快な「鬼殻焼き」。伊勢海老を殻ごと焼いているので、豊かな香りも食欲をそそります。写真は2人前。
そして熱海といえば金目鯛!「金目鯛は筋肉の間に脂が均一に入っている、魚としては珍しいタイプだそうです。ですから、部位によって質感が変わることがないため、火を通しても全体をおいしくいただけるようですよ」(田井さん)。客室サービスのかたからそんなお話を伺えるのも、旅情満点、部屋食の旅館ならではの楽しみ。ちなみに、目が金色で魚体が赤いことから、この名がついたのだとか。金目鯛の身と豆腐を桜の葉に包んで蒸した「金目鯛の桜蒸し」。おだしの餡をかけ、木の芽を散らしていただきます。
ディナーの間、窓の外に広がる海は刻々と夕闇に包まれ、部屋には波の音が穏やかに広がります。静かなその風情もいいものですが、持参されたお好みの音楽をBGMに流されるお客さまもいらっしゃるそう(全室WiFi完備ですし)。これもまた忘れられないディナータイムになりそうですね。