心の中の師匠、芝居の原点となった人物と本作で再びの共演
三浦さんが「みんなで作らないとダメだと思います」というお芝居においても、人に助けられることがあり、「いい感じに引っ張ってくれる人がいるんです。そういう人がいると僕までうまく見える(笑)」。それは、三浦さんもうまく相手に合わせていけるからでは……。「いや、やっぱり相手がうまいんですよ」。では、今作で共演シーンが多かった、元ラグビー選手・藤村孝志役の阿部進之介さんは?
「阿部さんは、僕の心の中の師匠なんです。8年くらい前に共演して。その頃はまだ高野みたいに何もできないと思って、ただただ落ち込んでいた頃。そのときに阿部さんの現場での居方とか阿部さんが話していたこととかが、ものすごく頭に残ったままずっと役者をやってきて。度々、阿部さんのことを思い出しつつ芝居をしていたので、またご一緒できて本当にうれしかったですね」
今回、阿部さんにも「阿部さんが僕の芝居の原点みたいな感じになっているんですよ」と伝えた三浦さん。ところが阿部さんから返ってきた言葉は、「俺に言うんじゃねぇ。インタビューとかで話してくれよ」。
「今です、今(笑)。ちゃんと言いましたよ! 読んで欲しいなぁ。阿部さんは昔から本当にいい先輩。明るいし、努力家だし……。格好いいんですよ、すごく」
監督と飲む席には、『栞』のスタッフや阿部さんも。阿部さんとは、「また共演したいですね。年に1回くらいのペースで」と三浦さん。