砂漠で高橋一生さんが落語を披露。佐藤さんはただただ感動
一男と九十九の出会いは大学時代。共に落語研究会に所属し、意気投合。2人で海外へも出かけます。モロッコでの海外パートでは、砂漠で九十九が十八番の落語『芝浜』を披露するシーンなどが撮影されました。
「一男と九十九ラインでいえば、一男は九十九の落語が大好きで尊敬しているから、それをこんな場所で自分一人のためにやってもらえていることに、贅沢だなと思いながら感動している。僕と一生さんラインでいえば、まず僕は俳優が落語をするなんて無理だろうと思っていて。だから、“どうするんだろう、一生さん”って思っていたんですけど、長回しで20分ぐらいずっと一人で落語を披露するわけですよ。それに僕は感動している。あのシーンではただただ僕の感動している顔が映されていましたね」
俳優に落語は無理だろうと思っていたという佐藤さんですが、落語を指導した立川志らくさんも驚くほど2人とも上手だったそう。
「僕がスカウトされたとき、芝居なんか絶対無理だと思っていたんですよ。でも、やったら意外に楽しかったり、意外に続いたりして。落語もそれに似てます。もともと落語家さんには敬意を持っていたんです。今回はホントにいい機会をもらって、より身近に感じました」
落語のシーン以外にも登場する砂漠。どれも美しいが、「冒頭にも使われている、九十九と朝日を見るところは、印象に残っています」。