俺はこんなんじゃないって怒られちゃいそう!?
「無邪気というか、子供っぽさがうまく出ればいいかなと思いました。その向こう側に、純粋な物書きとしての目とか出てくる詩や文字とかがあるんだなと思いましたので。女性に対しても、子供が無邪気に女の人を好きになったような、たぶんそういう人だったのではないかと。北原白秋はホントに悪気がない。だから、逮捕もされますし(笑)。その結果、結婚して出ていかれて。怒られてしまいそう、俺はこんなんじゃないって(笑)」
一方、AKIRAさんが演じる山田耕筰は、白秋と対照的な存在として描かれていますが、出会いの場面だけは2人とも子供のようです。
「監督を交えて、リハーサルして段取りして。AKIRAさんはアクション系の映画にも出演されていて体も動かせるすごい人だけど、あまり格好よくなってもつまらないので、子供の喧嘩みたいな方向で、と。それでネギを持ったり、物を投げたり。1回も格好よく殴ってないんです。押し合いしてるだけ(笑)。狙い通り、子供みたいに見えてたとしたら、それはもう、さすがの監督の技です」
「北原白秋と山田耕筰の距離が物語の中で埋まっていれば、それぞれのキャラクターが浮き上がってくるかなと思って演じていました」