石丸:僕は、最初は楽器をやっていて、そこから声楽に転向したんだけれども、ずっとクラシック音楽をやっていたから、実はミュージカルを知らなかったんです。でも知人の勧めで劇団のオーディション受けることになって、初めて出た舞台がミュージカル『オペラ座の怪人』。そのときに、こんなにもお客さんと言葉で直接コミュニケーションが取れるんだ!と感じて。 ビリー:そのときに「これだ!」と? 常に優しく爽やかな石丸さん。ビリーさんの時差ボケを気遣い、カフェイン入り栄養ドリンクをプレゼントしていた。さすが!
石丸:そう。オペラは通常、日本人キャストで上演するときも原語で演じるんだけれども、ミュージカルは台詞も歌も日本語に訳して演じるから、客席と言葉で直接繋がることができる。そこに強く惹かれました。芝居の経験はほとんどなかったので大変ではあったけど、台詞や歌詞に込められた思いがお客さんに伝わったと実感できたときの喜びは、やっぱりひとしおですね。
全米で大注目のミュージカル俳優ビリーさんも、爽やかなナイスガイ。今後さらに人気が出ること間違いなし。
ビリー:舞台はチームプレイなので、素晴らしい作品&カンパニーと巡り合えたときの喜びも大きいですよね。僕は今回特にそれを感じているんです。大事な人を亡くしたり、本当の自分を見失った経験は誰にもあると思うから、ご覧になった全ての方がきっと何かを感じ、一歩前に進めるんじゃないかと思う。この作品の力強さに誇りを持っています。
石丸:そうだね。観ていると、自分が心から愛しているものは何だろう?と改めて探したくなる。ぜひ多くの皆さんにそれを探しに来てほしいし、随所に散りばめられた美しい場面を体感して欲しいなと思います。あの〝妖精の粉〟がキラキラと舞うシーンなんて、本当に心惹かれるもの。あの場面ではやっぱり、映像も併用しているんですか?