どんな女性にも必ず訪れる、ゆらぎ期。美と健康に関して人一倍の知識と経験があり、また配慮してきた美容家の小林ひろ美さんにさえ、その時期は訪れました。ひろ美さんはどのようにゆらぎ期を迎え、どんなふうに付き合っているのでしょうか。
もともと健康体質だった美容家・小林ひろ美さんに訪れた変化
もともと健康には自信があり、年1回の定期健康診断以外は、婦人科を受診したことがなかったというひろ美さん。ゆらぎ期は、それと気づかないほど静かに訪れたと言います。「スキンケア品の浸透が悪いと感じる日が増えたり、なんとなく朝起きたときにスッキリ目覚められなかったり、ほてりや節々の痛みを感じたり。少しずつ随所に現れてきた気がします」とひろ美さん。「もちろんそんなことは以前からもあったのですが、少し前なら“全然平気!”とスルーしていたのに、なんだかそんな小さな不調がいつまでも続くことが気になりはじめました」
仕事、年齢、家族…すぐにはその原因に気づかなかった
最初はその原因を外的環境のせいだと感じていたそうです。「会社を引っ張っていく立場としての責任もあるし、美容家として自分自身がもう決して若くない存在だという焦りのようなものも出てきていて、また親も高齢になり先々の心配もある。理由はいくらでもあったのですが、ふと、“これがもしかして年齢的な変化なのかな”と思い当たって」
「ついにきたんだ」と思い当たってからは、気が楽に
50歳を迎える少し前に、同い年のヘア・メイクアップ・アーティストの方と対談をしたとき、彼女の語る不調が自分にはピンとこなくて“私はないなぁ”と感じていたのに、数年遅れてそれがやってきたそう。「ついにきたんだ、と気づいてからは、かえって気が楽になりましたね。だって誰もが通る道だし、必ず抜けられるトンネルだから。“わぁーどうしよう、どうしよう!”と慌てるのではなく、こういう時期なんだ、ということを意識しながら、自分でできるケアを取り入れながらうまく乗りこなしていけば、決して怖いものではないと思うし、その先にある爽快感が楽しみですよね!」