演者には描けない最終形。カットされても納得できる
「福山さん……いや、(満島)真之介だったかな。そういうつもりで演じてたんじゃないのに、 こうなってるんだというようなことをいっていて。是枝さんは撮っているときから編集のことも 全部念頭に置いておやりになっているんだなと思ったんですけど、僕らはその場で演じるしかないので、 最終形は頭の中には全然描けないんですよね。だから、意表をつかれるんです」 編集によってカットされた場面もあり、「せっかくやったのにな、使ってほしかったな、 あんな寒い中何時間もやったじゃん、みたいな完全なる個人的な恨みはありますけどね(笑)」と笑顔で話す吉田さん。 福山さん、満島さんとの3人のシーンもかなりカットされていたとか。でも、「ないほうがいいって思えるものになってるから、納得できます」。吉田さんいわく、本作は「是枝さんと福山さんの代表作になるのではないかと思います。とても重厚な作品です」。