8月5日
夏大島に八重山上布の帯で涼やかに
最終日は、母の夏大島を。娘時代に母が誂えてくれた八重山上布の帯をコーディネート。
当時は「地味だわ」と思っていましたが、いつの間にかこの帯が似合う年頃になりました(笑)。
私のトレードマークでもある赤いネイルや、パナマの草履の前緒に効かせた小さな赤が、シックな装いに仄かな色香をもたらしてくれます。
早いもので、来月は単衣の季節。
初旬には、私が観光大使を務める福島県二本松市で「にほんまつArt Fes」が開催されます。
その初日9月7日に私の『智恵子抄』の朗読と、舞踊家の二瓶野枝さんのコンテンポラリーダンスをコラボレーションさせるイベントを行います。皆様、ぜひお運びくださいませ。
お問い合わせ先:にほんまつDMO:0243-22-0785
一色采子/Saiko Isshiki
日本画家の故・大山忠作氏の長女として東京都に生まれる。毎日をきもので暮らしたお母様のもとで、コーディネートや着こなしのセンスを磨き、現在はファッションのアイテムを取り入れながら独自のスタイルを楽しむ。趣味の日本舞踊や三味線、長唄では名取になるほど、古典芸能への造詣も深い。現在は、福島県にある二本松市大山忠作美術館の名誉館長や二本松市の観光大使も務める。
【連載】女優 一色采子の「母のタンス、娘のセンス」
構成/樺澤貴子