次は、宇野昌磨選手や今季の成長著しいアレクサンドル・サマリン選手とともに11月14日からのGPSロステレコム杯(ロシア大会)に出場予定。ISU世界ランキングでは現在、男子シングル21位の友野選手(2019.11.5現在)。全日本選手権に向けて手応えを感じる試合になりますように。友野一希選手
(SP「ウェイン・マクレガーのクローマ」65.14点、FS「ムーランルージュ ロクサーヌ」149.41点、合計214.55点1位)
そして、今大会で優勝を飾ったのは友野一希選手。SP「ウェイン・マクレガーのクローマ」では、4回転サルコウが2回転になるなどジャンプに精彩を欠き、まさかの6位と出遅れてしまいましたが、FS「ムーラン・ルージュ ロクサーヌ」でしっかり挽回してきました。冒頭の4回転トウループは着氷が乱れたものの、4回転サルコウ-2回転トウループのコンボは加点のつく出来。ミーシャ・ジーさんのエモーショナルな振付が、友野選手の魅せるスケートを引き出していますね。観客の心を掴むのが得意なスケーターだと感じていましたが、今回も会場の声援を力に変えていました。
昨年の西日本選手権FS後の囲みで、友野選手は「出場を免除してもらうこともできたけれど、髙橋選手が出ると知って出場を決めました」と語っていましたが、地方大会とは思えない熱気の中での競技経験などを糧にして、確実に表現力を磨いていると思います。今季はジャンプの調整にやや苦しみ、出来に波がありますが、SP、FSともに見せ場の多い挑戦的なプログラム! 全日本選手権に向けてピークを合わせられるといいですね。