エンターテインメント

小林ひかるさんが語る、英国ロイヤル・バレエの世界

2019.12.27

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英国ロイヤル・バレエ団のプリンシパルとして活躍しているヤスミン・ナグディさん。

仲間だからこそ知るダンサーたちの魅力


――今回選ばれた、英国ロイヤル・バレエ団を代表するダンサーたちの魅力を教えていただけますか?


ローレン・カスバートソンは『チャイコフスキー・パ・ド・ドゥ』のような自分のエネルギーを出せる作品も得意ですし、『ロミオとジュリエット』、『マノン』のような劇的な作品でも自身の魅力が発揮できる何でも踊れるダンサーです。


ヤスミン・ナグディは英国ロイヤル・バレエ学校育ちで、英国ロイヤルのスタイルを守って踊ってきているクラシックのラインがとてもきれいなダンサーです。

高田 茜は軽々なんでもこなすことができて、大先輩の吉田 都さんに通じるところがあると思います。とても小柄なので軽やかさが目立ちますし、それでいてものすごいエネルギーを秘めているので、それがどこで出てくるのかが計り知れないダンサーです。

メリッサ・ハミルトンはアイルランド出身で、彼女はコンテンポラリーが多いのですが、クラシックも見応えがあるので楽しんでいただきたいです。

マヤラ・マグリは舞台に出ても物怖じしないタイプ。バレエの基礎の大切さを体現できるダンサーです。



フェデリコ・ボネッリさん。

フェデリコ・ボネッリは私の夫でして、今回踊るバランシン作品や『チャイコフスキー・パ・ド・ドゥ』を得意としています。ローレン指名のダンサーなので息の合った踊りになると思います。『レクイエム』のソロについては私自身いろいろ観てきた中では主人が一番いいと思ったので、踊ってもらうことにしました。

平野亮一は、主人とならんで女性ダンサーから指名されるサポート達人の一人です。『火の鳥』ではその絶妙なサポートだけでなく、女性を支えつつも自分の存在をしっかりと見せられると思います。



ワディム・ムンタギロフさん。

ワディム・ムンタギロフは、何を踊ってもらおうかと悩んでしまうほど何を踊らせてもできてしまう人。黒鳥のグラン・パ・ド・ドゥは彼の表現が一番だと思いますし、彼の感情表現を深く観ていただくために“Dance of the Blessed Spirits”を選びました。肉体美と感情がどのように交ざって舞台に出てくるかというのが、とても楽しみです。

ウィリアム・ブレイスウェルはバーミンガムから移籍してきた日本ではまだあまり知られていませんが、英国ロイヤルバレエ学校育ちで、バレエの基礎がしっかりあって、ドラマチックな味のあるダンサーです。今回、高田 茜と『コッペリア』でデビューします。『ロミオとジュリエット』は彼が一番好きな作品なので、本人も踊ることをとても喜んでいました。

アクリ瑠嘉は、ものすごいパワーで頑張っていて、これからいろんなものを踊ることで変わっていく将来が楽しみな存在です。
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