絶対にまた呼んでもらいたいなという監督に出会えた
坂本監督が生まれ育った富山県が舞台になっている本作。撮影も、富山県で行われました。撮影中は、「彩花は入ってきたばかりだけど、ほかの子は2年いるとか半年だとか、それぞれあるので、その距離感ができていないとおかしい」と、緒形さんは積極的に寮生役の役者陣と話をしたとか。
「まず彼らはどういうものが好きで……それは、本人のことでいいんです。君はどういう人なんだってことを聞きつつ、僕だってこんなおっさんだよってことを告げながら会話して。メイクやら衣装やら、待っている間はそんな感じでしたね」
坂本監督とも、密にやり取りをしていたという緒形さん。例えば、春編を撮り終えたあと。夏編に向けて、「微妙な直しを加えながらだったので、そこについて意見も聞いてくれたし、聞かせてくださいっていうこともあったし。時間をかけてディスカッションしながらでしたね」。また、「彩花がこういうふうになってきたから、次はこういうふうにしたい、頭で考えていたのとは違うから、もう少し変えたい、それで泰利のセリフはこうしたい、とか」といったやりとりなどがあり、「1シーン1シーンとても丁寧に撮れたし、もっといいもの、いいシーンにしようというものが常にあって。とても優れた監督だなと思ったし、絶対にまた呼んでもらいたいなという監督に出会えました」。
坂本監督を、「前の作品(『真白の恋』)も観て、ものすごく気に入って。この監督とだったらやってみたいなと思えた人」と緒形さん。