雪と氷が生み出す白銀の世界の美しさ、そして北海道が誇る美味の数々! 雪国はスキーヤーだけのものにあらず。この冬は広大なスノーリゾートで、北国ならではのステイをエンジョイしましょう。
あつあつの至福ランチを目指して、スノーモービルで雪原を駆け抜ける!
誰も…人間どころか森にすむ動物さえも…足を踏み入れていない雪の上を、スノーモービルで走り抜けたことはありますか?
しかもそのゴールには温かなパオでいただく湯気いっぱいの煮込み料理が待っているなんて! この雪原ツーリングは、「
星野リゾート トマム」の冬一番のおすすめアクティビティ。白銀の世界を全身で味わえる醍醐味はまさに空前絶後。日ごろのストレスも何もかもが吹き飛ぶ気持ちよさです。
スタート地点はホテルから少し離れた狩振岳の山麓。まずは、
スタッフの方からスノーモービルの扱い方を丁寧に教えていただきます。体の倒し方、カーブの曲がり方などを一通り学習したら、いざ真っ白な雪原へ! どきどきしながらエンジンを入れてスノーモービルをスタートさせると、あらびっくり。これは予想以上の速さです。若干動揺しながらも、走り進めるうちに何とか体勢を確保、周囲の景色を楽しむ余裕が出てきました。新雪が、まるで生クリームをナッペしたような広野。さわさわと音を立てる木々の間を抜け、静かなきらめきを見せながら流れる小川沿いを走る。今まで見たこともない真冬の風景の中、風を切って進む快感!
森の中のパオまでは6Km、およそ20分。運転経験なしでも大丈夫、スタッフの方が伴走してくれます。
心地よい疲労感に包まれながら(翌々日まで筋肉痛に悩まされたことは、ここでは忘れて(笑))パオの扉を開けると、迎えてくれたのは、ぱちぱちと爆ぜる薪の音、ふわっと漂うスープの香り、そして満面の笑顔のシェフ。そう、パオはまさに貸し切りのレストラン、お待ちかねのランチタイムの始まりです。
体に染み込むのを実感するオニオングラタンスープに、薪ストーブの上のココットで温められていたほっかほかのパン。本日の
メイン料理の「骨付きラム肉のロースト」には、マッシュポテトやきのこのマリネ、ごぼうの
ポルト煮などのお野菜もいっぱい添えられています。「寒い中、麓から走っていらっしゃったので、お野菜はちょっと濃いめの味付けにしてあります」と担当のシェフの心配りも嬉しいところ。デザートをいただくころには、心も体もぽかぽかに。ざざざっ。ときおり、パオの上の雪が溶ける音にも、なんだか心なごみます。
ウッドチップが敷き詰められたパオの中は、ぽっかぽか。ストーブには、白樺の薪がくべれられています。
伊藤シェフ自らもスノーモービルを飛ばしてパオへ。心の込もった料理でのおもてなしにもほっこり。
スープとメイン料理。ハーブでマリネをしてゆっくりと下味をつけてからローストした骨付きラム。ほろりと崩れる優しい食感です。
本日のデザートはフォンダンショコラ。程よいボリュームのランチです。
もっとゆっくりしていたいところですが、陽の高いうちに麓まで戻らなくてはなりません。ヘルメットをかぶり、またまた完全防寒でスノーモービルへ。今度は最初から雪景色が楽しめるかな、もっと上手にカーブが曲がれるといいな…。スタート地点まで戻ったらウィスキーでの乾杯が待っています。
特製スキットルにはウィスキーが。雪原ツーリングの完走を祝して乾杯! 「スノーモービルで行く雪上ツーリング」1名2万5000円~、要予約。