りんひろこの「旅食つれづれ日記」Vol.3~旅で出合ったひと皿を食卓に(前編)
こんにちは。料理研究家のりんひろこです。 3歳の娘と7か月の息子を連れ、2か月かけて、アメリカ、ヨーロッパ・・・・・・全部で7か国、15か所の旅をしてきました。 そこで見てきた、世界の「オーガニックライフ」、それから美味しいものや、珍しい食べものなどについて、こちらで紹介させていただきます。 今回は旅先で出合った美味しい料理を簡単なレシピにしてご紹介いたします。 どうぞよろしくお願いいたします。
南仏オクシタニア地方にある城塞都市カルカッソンヌ。 「オクシタニア」=南仏?! 「オクシタニア」というのは、南フランスを中心とした、オック語が話される地域の名称。 ワインでも有名なラングドック(Langue d’oc)も、直訳すると“オック語を話す土地”という意味で、まさに「オクシタニア」地方の一部。 その他、「オクシタニア」はボルドーからトゥールーズ、マルセイユ、ニース、モナコまでも含む広い地域をさします。 13世紀から17世紀にかけては、フランス王政にも属さない独立した存在でした。 今日本人が「南仏」と聞いてイメージする地域が、この「オクシタニア」だと思います。 南仏オクシタニアの田舎町にある素敵なB&B トゥールーズから南に1時間ほど行くとピレネー山脈のふもとにアリエージュ県のタラスコン・シュル・アリエージュがあります。 山と川の織りなす景色が美しい田舎町です。ここもオクシタニアと呼ばれる地域。 このタラスコンにあるB&B「Belle Occitane」(=美しいオクシタニア)というホテルに泊まりました。 このホテル、なんと18世紀に建てられた建物だそう。 山と川の織り成す美しい「タラスコン」の町の風景。
パリから田舎へ、脚を伸ばして そんな古い建物を自分たちで作り替え、素敵なB&Bホテルとして生まれ変わらせたのが、ここのオーナー夫妻。 お二人で2年かけてセルフリノベーションしてホテルにしたのだとか。 この南仏の美しい自然の景色に魅了され、パリを離れてここタラスコンに移り住み、このB&Bを始めることになったのだそう。