——原作の大ヒット映画ですが、まだお二人が生まれる前に公開された作品です。
廣瀬:出演が決まってから、ちゃんと観ました。それ以前の印象としては、水バッシャーン(※)と音楽が無意識に備わっていたところで、いつ観たとかいつ聴いたっていう記憶がないまま、なぜか知っているっていうくらいだったんですよね。出演が決まって改めて映画を観たときには、1本の長いミュージックビデオを観ているかのような、ホントに魅力的な楽曲とダンスっていうものがとにかく印象的だったし、カメラ割りも含めて、今観ても格好いいというか。ストーリーはオーソドックスなんですけど、センスに好感が持てて。で、とにかく主人公のビールス……。
愛希:ん? 女優さん? ジェニファー……。
廣瀬:ビールスさんがかわいい(笑)。
愛希:かわいい。それ、重要ですよね。
廣瀬:そういう意味でも、愛希さんにぴったりですよね。
愛希:え? ちょっと待ってください。そんな持ち上げられても困る(笑)。でも、すごくかわいかったです。私はミュージカルを最初に観て、出演が決まってから映画を観たんですけど、ミュージカルの印象はとにかくダンスシーンが多くて、めちゃくちゃ踊ってるなって。どちらかというと、ミュージカルはアレックスが夢に向かって進んでいく姿が強く描かれていて、映画のほうが人間関係が濃く描かれているなという印象だったんですよね。でも、映画を観たときに衝撃がたくさんあって。アメリカの少女のリアルな恋愛模様っていうか。ちょっと、あ〜って思いませんでした?
廣瀬:下着を外す場面とか?
愛希:そういうシーンとか。それって有名なシーンですよね? ホントにセンスがすごくよくて、格好いいなと思えて。舞台を観ても、そういうシーンがたくさんあったので、今上演するってことに意味があるなと思って楽しみになりました。
演出の岸谷さんは、「私たちの目線ですごくわかりやすく、的確にアドバイスしくださって。心に言葉がスーッと届くんですよね」。※アレックスがダンス中に水を浴びるシーン。本作の公式サイトにもイメージ画像が掲載されている。