ハイクレア城に暮らす ドラマ『ダウントン・アビー』で一躍脚光を浴びた英国ハイクレア城。その城に今も住む第8代カナーヴォン伯爵家の人びとのライフスタイルを、英国フリーライター山形優子フットマンが取材。貴族の暮らしに息づく英国文化をご紹介します。水曜更新。
(今までの連載はこちら) ドラマ『ダウントン・アビー』で一躍脚光を浴びた、英国ハイクレア城。
その舞台となった城に今も住む第8代カナーヴォン伯爵家の人びとのライフスタイルを、今年2月から10回にわたり連載でお届けしてきました。
大好評につき、6月から第2弾がスタートします。現代を颯爽と生きる英国貴族の洗練されたライフスタイルをご覧ください。
Vol.1 伯爵家のアフタヌーンティーでのおもてなし
初夏の訪れとともに、ハイクレア城のアフタヌーンティーの季節が巡りくる。
写真は、ドレスコードをヴィンテージスタイルとした遊び心溢れる演出。
ハイクレア城が初夏の緑に包まれる頃、アフタヌーンティーによる、おもてなしが盛んになります。
記録によれば第5代伯爵夫人アルミーナを花嫁として城に迎えた際、近隣の村や町の老若男女330人を招待し、敷地内で一大ティーパーティを開いたとあります。
今ではゲストの数は6人ほどで、時に伯爵家ゆかりの旧友だったり、レディ・フィオーナの幼なじみだったり。
規模は縮小さくても、儀式のような紅茶のおもてなしは、ヴィクトリア時代も今も変わることなく純英国式スタイルです。