連続テレビ小説『エール』などドラマでも大活躍の古川雄大さん。インパクトのある役柄を演じて、SNSを沸かせることも多々ある。2002年の日本初演以来、ミュージカルファンを魅了しつづけているミュージカル『モーツァルト!』。再演を重ね、2018年には舞台装置や照明などをリニューアルした新演出バージョンに。その2018年にタイトルロールのヴォルフガング・モーツァルトを演じた古川雄大さん(山崎育三郎さんとのWキャスト)。今年、3年ぶりに帝国劇場で上演される本作で再びヴォルフガング役に挑みます。
——古川さんにとって『モーツァルト!』は、帝国劇場初主演作。それだけに思い入れも強いと思いますが、再演・再登板が決まったときの気持ちを教えてください。「期待に胸が膨らみました。前回から3年が経って、その間にいろいろなことを経験できたので、また同じ役を演じる上で、どのくらいパワーアップできるんだろうって自分に期待しているところもありますし、どういったものが完成するんだろうという部分でも楽しみで。前回は最初、恐怖しかなかったんです」
——恐怖!?「帝劇主演もそうですし、ヴォルフガングを演じること、すごくハードで難しいナンバーを歌うこと……。あとは、やっぱりあのメンバーの中で、座長を務めることにおいても不安で。不安要素しかなかったんです。ヴォルフガングを演じたい人がほかにもたくさんいる中で自分が選ばれたっていうプレッシャーもありましたし。そういういろいろなことがあって不安でしかなかったですね。ただ本番は、『モーツァルト!』という作品をすごく楽しめて。だから、今はまたこの作品を楽しみたいなという気持ちです」