ドラマ『ゆとりですがなにか』で演じた“ゆとりモンスター”で観る人に強烈なインパクトを与えた太賀さん。高い演技力に定評あり。演じることにハードルの高さを感じたタイジ役
人気ブロガーであり、漫画家、小説家、エッセイストとしても活躍する歌川たいじさんが2013年に出版したコミックエッセイ『母さんがどんなに僕を嫌いでも』。母親からの暴力や施設に入れられたことなど、自身の壮絶な経験を描き、母の愛を諦めず取り戻していく姿は多くの感動と反響を呼びました。その話題作が実写映画化されることに。主人公のタイジ役を演じることについて、「ハードルの高さを感じていた」と太賀さんは言います。
「僕が経験したことのないような、とても壮絶な人生で。歌川さんが感じていたであろう痛みとか悲しみみたいなものを自分の実感として体現していくことのハードルの高さを感じていました。でも、参考として原作を読ませていただいたときに、歌川さんが描かれる絵のタッチなどにすごく温もりだったり優しさを感じたんです。そこに本質があるような気がして、演じる上でそれが何かきっかけになりそうだな、やれるかも、と思いました」