エンターテインメント

是枝裕和監督が最新作『真実』の日本語吹き替えキャストと共に登場!

2019.10.11

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【インタビュー連載】今、この人に会いたい!


是枝裕和監督からのラブコールで実現した日本語吹き替えキャストの宮本信子さんと宮崎あおいさん。共に洋画の吹き替えには初挑戦。

映画『万引き家族』で第71回カンヌ国際映画祭パルムドールに輝いた是枝裕和監督が、主演にカトリーヌ・ドヌーヴさん、共演にジュリエット・ビノシュさんを迎えて完成させた最新作『真実』。国民的大女優・ファビエンヌ(カトリーヌ・ドヌーヴ)と、女優になる夢を諦めた娘・リュミール(ジュリエット・ビノシュ)の辛辣かつ軽妙な会話を様々な形で楽しんでもらおうと、日本語吹き替え版の製作が決定し、宮本信子さんがドヌーヴさん、宮崎あおいさんがビノシュさんの声を担当しました。

——パリで10週間にわたって行われた本作の撮影。想定外だったことはありますか?


是枝裕和監督(以下、敬称略):(ファビエンヌの)家でセリフを言いながら歩き回ってみると、思った以上に広いんですよね。だから、リビングから移動するときとか、台所から裏口に行くときに、「あ、このセリフじゃたらないや。もうちょっとたさないと」って、セリフを空間にアジャストしていく作業をしつつ、でも結果的にそれがフランス語になったときに、またちょっと尺が変わってくるから、微調整をして。それがすごく大切なことで、一番面白かったし、難しかったし、時間をかけました。

——吹き替え版では、それをさらに日本語に訳す、ということに。


是枝:すごく不思議。でも、2人(宮本信子さん、宮崎あおいさん)がしゃべってるセリフが、自分が最初に書いた脚本に近いと思います。字幕はもっとニュアンスも含めて省略せざるを得なくて。2人には、自分を消して合わせてくださいということではなくて、女優として演じる意識を持ったまま自由に、というお願いの仕方をさせていただいたんですけど、ファビエンヌという女優が持っている凛とした感じと毒舌を吐いているときのチャーミングな感じ、決してウエットにならない感じというのは、宮本さんはとても上手に演じられるだろうと思っていたし、あおいちゃんは少年もできるしお母さんもできる。演技もそうなんだけど、声質もすごく幅が広いので、ビノシュとちょっと年齢的に差があるんだけど、全然心配なく。この2人の掛け合いで物語を観たら、また別の楽しみ方ができるんじゃないかと思いました。

是枝裕和監督インタビュー
「吹き替えをお願いできるんだったらありがたいと、名前を出しました。(2人が)好きだから(笑)、これをご縁に、と」と是枝監督。
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