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今注目の「肥満外来」とは? 痩せるためにどんなことをするの?

2018.11.02

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知っておきたい! 頼りになる専門外来 治療を続けているのによくならない、今の治療効果に満足していない――。このような悩みを抱える人は少なくありません。こんなときに頼りになるのが「専門外来」です。一般外来ではなかなか受けられない個別性の高い治療が期待できます。今月は「肥満外来」についてです。 記事一覧はこちら>>
女性は年齢が上がるにつれ肥満者の割合が増えていき、中高年女性の約4人に1人は肥満しているとの調査もあります。

一方で、肥満はさまざまな健康障害を引き起こすことが判明し、積極的に治療すべき病態であるとの認識が広がっています。

今回から2回にわたり減量指導に認知行動療法を取り入れている全国でも珍しい肥満外来をご紹介します。


木村 穣先生

関西医科大学附属病院健康科学センター 健康科学センター長
木村 穣先生
1981年、関西医科大学卒業。医学博士。関西医科大学健康科学科教授。2009年より現職。日本肥満学会認定肥満症専門医、循環器専門医、日本体育協会公認スポーツドクター。認知行動療法の手法を取り入れて独自に考案した「メンタルダイエット」のメソッドは減量効果が高く、リバウンドも少ないと評判を呼んでいる。一般向けの著書に『頑張らなくてもやせられる!メンタルダイエット』(ソフトバンク新書)がある。

肥満とは?


肥満とは「身長に比べて体重が多い」状態をいう。日本肥満学会の『肥満症診療ガイドライン2016』では、BMI(体格指数)が25以上の場合を肥満、35以上の場合を高度肥満と定義している。

一方、肥満や高度肥満にあてはまる人のうち、肥満が原因で健康障害(耐糖能障害、脂質異常症、高血圧など11疾患)を引き起こしている場合、または内臓脂肪が蓄積している場合を「肥満症」もしくは「高度肥満症」と定義し、積極的に減量指導・管理することを推奨している。

また、肥満や高度肥満も健康リスクになることから減量指導が必要だとしている。
BMI=体重㎏÷(身長m)2

肥満者数は?


厚生労働省の「平成29年国民健康・栄養調査」の概要によると、20歳以上の肥満(BMIが25以上)者の割合は男性が30.7パーセント、女性が21.9パーセントで、男女ともにこの10年ほぼ横ばいで推移している。

年代別では、男性は40歳代が最も多く、次いで60歳代であるのに対し、女性は年齢が上がるにつれ肥満者の割合が増えていき、50歳代では22.2パーセント、60歳代では25.8パーセント、70歳代では26.5パーセントと、中高年女性の約4人に1人は肥満者である。

肥満外来とは?


医師、管理栄養士、健康運動指導士など食事療法や運動療法に詳しい専門家の指導を受けながら、医学的に安全な減量に計画的に取り組める。医学界において肥満症は治療すべき病態であることが認識されるようになり、肥満外来を設置する医療機関が増えている。

こんな悩みは専門外来へ!


●何をやってもやせられない
●ダイエットが続かない
●一時的にやせるけれどリバウンドを繰り返す
●食べることが大好きで、食事量を減らせない
●BMIが25以上あって生活習慣病を抱えている
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