都(MIYAKO)通信とは… 今世界の都では何がHOTなの――?! 毎週木曜&金曜日は、東京・京都・金沢・パリ・NY・ハワイの6都市から、現地特派員が最旬ニュースをお届けします。
ガリエラ宮パリ市立モード美術館。 ©️Di Messinaパリでは空前の美術展ブーム
(パリ特派員:大島 泉)
昨年の7月~今年1月に開催されたパリ装飾芸術美術館(MAD)のディオール展には、70万人が来場し、同美術館の112年の歴史の中で最多入場記録を打ち立てました。
当初から、展示の華やかさとコレクションの素晴らしさが話題になりました。12月に入ると、あれよあれよと、最終日まで全ての時間帯のネット予約枠が完売。行きたい人は当日券を並んで購入するしかない状況に。そして最終週には、当日チケットを求め寒空の下、6~8時間待ちの行列が……。
今パリでは、地元民にも旅行客にも美術展が大ブームです。ひと頃のテロの恐怖が薄れたせいか観光客も増え、人気の企画展ともなれば、ネットの予約で日時指定のチケットを購入して行くのがマストになっています。でないと、前述のディオール展のようにかなり並ぶ羽目に。
パリに来てから、地下鉄の通路でポスターを見て、または美術館の前を通って、「あ、こんな展覧会やってるんだ、行きたーい」ではすでに遅いのです!
今回は、この春から夏にかけてパリを訪れるなら見逃せない、モードな企画展を紹介します。ディオール展に続けとばかりに魅力的な展覧会が揃っています。ファッションの都パリならではの空間で、パリコレクションを彩ったデザイナーたちの世界に触れてみませんか。