里山のご馳走「牡丹鍋」で、心身ともにほっこりと
里山の幸と地酒のマリアージュ。山間地のこの宿らしく、夕食は「あわもち」からスタートします。
愛らしいなかにも侘びた風情が感じられる盛り付けも素敵。もちろんお供は地酒で。銘柄に迷ったら、「栃木の酒 三種飲み比べセット」でお好みの味を見つけてみましょう。
お造りと八寸と酢の物が同時に供される「星野リゾート 界 川治」ならではのスタイルも、お酒が好きな人にとっては笑みがこぼれるもの。クリアな水の賜物である湯葉やサーモン、スムージー風の酢の物も喉に心地よく、お箸も進みます。
冬の夕食、先付は「あわもち」。江戸時代には粟餅が竹皮に包まれていたことから、この形に。お隣の福島に伝わる、胡桃の田楽味噌をのせて。籠盛りにされた八寸には「フォアグラ干し柿」などの珍味が。お造りやローストビーフは、日光の名水で仕込まれた変わり醤油やなめたけ風味のたれで召し上がれ。夕食のメインディッシュは「味噌牡丹鍋」。大皿に盛られた猪肉は、まさしく牡丹の花を思わせるあでやかさです。「国産猪のロース肉を使っています。猪肉はカロリーが低めでビタミン多め。身体を温める効果もある、といわれているんです。温泉と猪肉で、ぽっかぽかになっていただきたいですね」(小鷹広之支配人)。
地元の方は焼き肉で食べることが多いという猪。こちらでは味噌仕立ての鍋でいただきます。赤味噌や白味噌をベースに、くるみや胡麻ペーストを加えた味噌だれを温めていくと、コクのある香りが広がり、もうそれだけで美味しそう!
味噌だれに猪肉をしゃぶしゃぶと。赤身の部分はジューシーながらさっぱり、そして白い脂身も思ったよりも軽やかな味わいです。「甘味とうまみが詰まった脂は、猪ならではの持ち味なんですよ」(小鷹支配人)。里山の鍋には、森の香りを残すキノコもたっぷり。みずみずしい野菜とともにゆっくりと土地の恵みをいただきましょう。
旅のお目当てのひとつ「味噌牡丹鍋」。程よい厚さに切られた猪ロース肉はさっと火を通し、ぎゅっとかみしめるとほんのり野趣ある風味も。血液サラサラの効果もあるとか!?お目当ての「とちおとめ」はデザートに登場。添えられた花豆も素朴でほっとできる味で、聞けば宇都宮の人気店のものだとか。ディナータイムも、鄙びた里山の趣がいっぱいでした。
「星野リゾート 界 川治」ご自慢のデザート・苺と花豆のミルクムース。添えられた花豆をトッピングしていただいても。