そして、試合後の各局のテレビ出演で、皆さま気がついてしまいましたよね? 宇野選手の可愛らしさを。
あれは素です。天然の愛らしい性格です(笑)。
2018年『家庭画報』1月号の取材時、午後早め集合だったのですが、最初はどことなく眠そうだったので、「今朝は何時に起きたんですか?」とお聞きしたところ「12時です」。「12時? ついさっきですよね、それ」「二度寝しちゃって。親が電話くれて助かりました(笑)」。
SPの日、羽生選手と同じ会場入りのバスに乗っていなかった宇野選手に、「まさか寝てないですよね……」と内心ドキドキしていた家庭画報チームだったのでした(笑)。
もちろん、次のバスで無事に登場し、見事な演技を披露してくれたわけですが。ほっとしました。
「今回の結果はあんまり悔しいとは思っていなくて、実力の差が結果に出たと思っています。いずれもう少し実力が近くなって、僅差で競い合える選手になりたいです」。
飄々と淡々と、現実を正確に認識し、それを受け止める包容力が宇野選手にはあります。
でも! 子虎ですからね(1月号をご参照ください。笑)。これからも本気で羽生選手の背中を追いかけていくに違いありません。無の境地でオリンピックに臨める宇野選手の輝かしい今後が、とても楽しみです!
小松庸子/Yoko Komatsu
フリー編集者・ライター
世界文化社在籍時は「家庭画報」読み物&特別テーマ班副編集長としてフィギュアスケート特集などを担当。フリー転身後もフィギュアスケートや将棋、俳優、体操などのジャンルで、人物アプローチの特集を企画、取材している。